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【プロ野球】

ロッテ1位佐々木「悔しい」 大学ラス投は5イニング4失点で敗戦

2016年11月17日 紙面から

試合後、握手を交わす柳(左)と桜美林大・佐々木(武藤健一撮影)

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◇明治神宮野球大会 明大5−2桜美林大

 16日の明治神宮野球大会決勝(神宮)で、ロッテがドラフト1位指名した桜美林大の佐々木千隼投手(22)=日野高=は、明大に攻略され、2−5の逆転負けを喫した。明大は5年ぶりの優勝で6度目の制覇は単独最多。東京六大学勢が制したのも5年ぶりとなった。

 あふれる涙が止まらなかった。「本当に悔しい。チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない。どのボールもよくなかった。その中でもしっかり投げなきゃいけなかった」。大学野球の締めくくりは5イニングを4失点。無念の降板を喫した佐々木は、真っ赤に充血した両目をぬぐいながら、悔しさをかみしめた。

 2点リードの5回に突如制球を乱した。4回までわずか1安打で無失点に抑えたが、先頭打者に左翼線への二塁打を許すと、その後の1死三塁で中前適時打を浴びた。さらに2死一塁からまさかの連続四球。自ら満塁の窮地を招くと2連続適時打を浴び傷口を広げた。

 今季ワーストの1イニング4失点。さらに6四死球も記録した。リーグ戦では巨人・菅野に並ぶ53イニング無失点のリーグ記録をマーク。外れ1位入札ながら5球団が競合した右腕の安定感が、最後の最後でほころびを見せた。バッテリーを組む大平も「春、秋を通じてあんなにフォアボールを出す千隼は珍しい」と首をひねるしかなかった。

 「柳と投げ合えて自然に高ぶる思いがありましたが…。これが実力なのかな。プロに向けてやることはまだまだある。また一から頑張っていきたい」。ラストは笑顔でチームメートと記念写真に納まった。次の戦場はプロの舞台。交流戦の舞台で中日の柳、ヤクルトの星に雪辱だ。 (小林良二)

 

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