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ftpのgetコマンドでテキスト・ファイルの内容を素早く確認する
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解説 |
ftpのgetコマンドでFTPサーバからファイルを取得する場合、通常はローカルのディスク上にファイルを保存する。たとえそのファイルがテキスト・ファイルであっても、いったんローカルに保存し、その後、テキスト・エディタで開いたり、コマンド・プロンプト上でmoreやtypeコマンドなどで表示させて、内容を確認するだろう。
だがこのような手順をいちいち踏まずとも、get時にその内容を簡単に表示させる方法がある。特に短いテキスト・ファイルならば、いちいち保存してから開くという手間がかからないので、便利である。readme.txtといった、FTPのコンテンツの内容を簡単にまとめたようなファイルがある場合は、この方法で内容を確認してから、その後のftpによる転送作業を行う、といった使い方ができる。
操作方法 |
getコマンドの使い方
ftpのgetコマンドには、2つの引数がある。
書式: get <取得元ファイル名> [<保存先ファイル名>] |
第1引数は、getで取得するファイル名の指定、第2引数は取得したファイルの保存先ファイル名の指定である。第2引数を省略すると、ローカルのカレント・フォルダ(場所はlcdコマンドで変更できる)に、取得元と同じ名前のファイルが作成される。
第2引数に - 記号を指定する
第2引数には、通常はディスク上のファイル名を指定するが、特別な表記方法として「-」を指定することもできる(半角のハイフン記号を指定する)。これは、保存先(出力先)として、標準出力(つまりftpコマンドを実行しているコンソール画面)を利用するという指示である。例えば「get readme.txt -」とすると、FTPサーバ上にあるreadme.txtというファイルの内容を取得し、それが画面に表示される。いちいちどこかへ保存して、それをテキスト・エディタで開くといった手間がかからず、素早くファイルの内容を確認することができる。
ftp> dir wm* …ファイル名の確認 |
なお、「-」というファイル名でローカルに保存したい場合は、「get test.txt ./-」というふうに、「./-」もしくは「.\-」というファイル名を指定すればよい。これは、「カレント・フォルダ中の - という名前のファイル」を意味する。
巨大なテキスト・ファイルに注意
ただしこの方法は、moreコマンドなどと違って、その表示を途中でゆっくり確認するといったことはできない。そのため、せいぜい1〜2Kbytes程度のテキスト・ファイルに限定して利用するのがよい。
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