博多の陥没1週間で完全復旧!世界から称賛の嵐…英紙「日本の職人芸と能率の良さ」
2016年11月17日6時0分 スポーツ報知
8日に発生したJR博多駅前の道路陥没事故の復旧工事を福岡市や建設会社などが1週間で終えたことについて、複数の海外メディアから称賛の声が相次いだ。英高級紙ガーディアンは「巨大な穴が出現してから1週間で通行を再開した」と紹介。「日本の職人芸と能率の良さを示す典型的な事例だ」などと報じた。
同紙の記事は注目度も高く、ホームページでは1日で約100万アクセスを記録した。記事を執筆したジャスティン・マッカリー記者は「事故にも衝撃を受けたが、工事の早さにも驚いて記事にした」と説明。昨年マンチェスターで発生した事故は修復までに約10か月かかったという。
また、ドイツ大衆紙ビルトは16日付紙面の1面で「作業員がわずかな日数で修復させた」と報道。不備が相次ぎオープンが延期されているベルリン・ブランデンブルク国際空港の現状と比較し、当初オープン予定の2011年から5年が過ぎていることを嘆いた。英BBCや米CNN(ともに電子版)も復旧作業の迅速さをたたえた。
市によると、8日5時ごろに陥没が発生。巨大な穴(幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートル)を埋めるため、約9時間後には固まりやすい土を流し込む流動化処理土埋め戻し作業を始めた。12日までに穴を塞ぐと2日で通信設備、水道、下水などを復旧させた。
福岡市の幹部によると、安倍晋三首相(62)が15日に高島宗一郎市長(42)に電話で「非常に早い復旧で、日本の底力を見せてくれた」と伝えたという。