友人の『引越し祝い』という名の飲み会に行ってきた。
エジプト、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、アメリカ、ポルトガル、メキシコ、そして日本のバックグラウンドを持つ、20代から50代までの男女が入れ替わり立ち替わり20人ぐらい集まった。
宴もたけなわ、Never have I ever(今までやったことがあるか、ないかゲーム)というパーティゲームをすることになった。
「今までタバコを一本まるまる吸ったことがない人〜」
とか、
「今まで、裸で泳いだことがある人〜」
とか、順番にお題を出して、該当する人は、お酒を一口飲む、という簡単なゲーム。
もちろん、大半の質問は、下ネタ系。
軽いお題なら、
「今まで、ワンナイトラブしたことがある人〜」
「職場でキスしたことがある人〜」
みたいな感じ。
すごい方のお題は、、、、ここには書けない。
喫煙の経験の有無とかは、はっきりしてるから、即座に、アクションを取れるけど、「職場でキス〜」とかだと、みんな一斉に宙を仰いで、記憶をたどる姿が笑えた。
そんな中で、「今まで1度でも、いじめをしたことがある人」がお題に。
私は記憶の限り、いじめをしたことは一度もないので、飲み物に口はつけない。
隣に座っているAちゃんも、飲んでいない。
これだけバラバラの民族、年齢なのにもかかわらず、
なんと半分以上の人が飲み物に口をつけた、、、。
そして、その人たちが、
「今まで一度もいじめをしたことがない、なんてありえない!」
と言い出した。
私の出身の街も、田舎とはいえ、年代的に当然いじめはあって、女子のボスグループの、
「あの子が気に入らないから、今日からみんなで無視ね」
なんてのは、ターゲットがくるくる変わるだけで、しょっちゅうあった。
激しいバージョンだと、体育館の裏やら、女子トイレに呼び出し、みたいな、とても昭和な感じだ。
私は、呼び出しはされなかったけど、『無視』はされたことはある。
いじめのターゲットにされている子に頼まれると、一緒に昼食を食べていた。
別に正義感とかではなく、それを断るのは、いじめに加担してるような気がして、ただ単に嫌だった、ってだけ。
確かそれが、私への『無視』決行の理由だったと思う。
「せっかくみんなで無視してるのに、なんで一緒に食べちゃうのよ?」
ってこと。
無視されている間、がんばって普段通りにふるまっていたら、数日で、『無視』は解かれたけど、いまだに覚えているくらいには、きつかった。
私は、受動的に、いじめに加わらない派だけど、熱血漢のAちゃんは、立ち上がって友達を守っていたそうな。
二人で、顔を見合わせて、「したことないよねえ」と、確認し合うも、したことある勢は、「そんなわけない!」と納得しない。
「今まで、誰かに対して一度も嫌なことをしたことない、っていうの?」
「いやいや、ケンカしたことも、嫌なこと言ったこともあるけど、いじめはしてないよ」
と二人でがんばって反論する。
そこで、ひとりの子が、「そもそもいじめの定義って何?」と発言。
学校の先生をしている子が、すかさず、
「いじめっていうのは、特定のターゲットに対して、繰り返し嫌なことをすること」
と、すらすら定義を教えてくれた。さすが。
だとしたら、やっぱり、いじめはしてないなあ。
だんだんみんながヒートアップしてきたから、このお題はおしまいになったんだけど、なかなかおもしろい討論だった。
私とAちゃんがなぜ、気があうのか、理由の一端を垣間見た気もしたし、ごく普通に見える人でも、いじめ、もしくは、いじめもどきをした経験があるんだ?!と、考えさせられた。
そして、その後、光の速さで下ネタに戻ったのにも、感動した。
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