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長野大勢の住民、熱烈歓迎 両陛下長野入り、47年ぶり飯伊訪問
私的な旅行で県内入りした天皇、皇后両陛下は十六日午後、阿智村の昼神温泉に車で到着された。両陛下が飯田下伊那地方を訪れるのは皇太子時代の一九六九(昭和四十四)年以来、四十七年ぶりで即位後は初。十八日午前まで滞在する予定。 宿泊先の施設周辺には大勢の住民が集まり、沿道から歓迎。両陛下は、沿道では車の窓を開けて手を振って応え、施設に着いてからは沿道側に歩み寄り、遠くの住民まで届くように方角を変えながら、何度も笑顔で手を振り続けた。 出迎えた熊谷秀樹村長は「清流のせせらぎや温泉で体を休めていただきたい」とおもんぱかり、沿道にいた村内の倉田智恵子さん(87)は「お目にかかれていい思い出」、中島久美子さん(34)は「満蒙(まんもう)開拓平和記念館へのご訪問がうれしい」と話した。 十七日は、同地方から旧満州に入植し、多くの犠牲を出した戦前−戦後の歴史を紹介する満蒙開拓平和記念館などを視察する。
熊谷村長と出迎えに立った高坂美和子村議長(72)は「今回のご訪問に平和への意志を感じる」と感じ入っていた。 六九年の訪問も二泊三日で、飯田市の三六災害現場や高齢者施設、上伊那地方などを見て回った。 当時、山菜料理を提供した天龍峡の龍峡亭で十七日の昼食が予定されており、女将北原郁さん(84)が「再びお目にかかれるとは」と楽しみにしている。 (石川才子) PR情報
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