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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

Google翻訳の精度が半端ない!翻訳業者の未来はどうなる

社会

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。コンサルティングという仕事をしていると、たまに英語を日本語に訳す必要があったりします。

そういうときに、そんなに長くなければ自分で訳しますし、一定以上の量が有る場合は翻訳業者さんに発注したりしていました。Google翻訳を初めとした自動翻訳は、結局あとでかなり手直ししないといけないため、いまひとつ実用性に欠けていたのです。

と、そこでこんなニュースを発見しました。

japanese.engadget.com

Google翻訳の精度が向上したとのこと。どのようなもんかと思って試してみたら、想像以上でマジびっくりのクオリティアップでした。

ニューラルネットワークを活用して精度向上

Googleが、提供中の翻訳サービス「Google翻訳」にニューラルネットワーク技術を応用、さらに精度が向上したと発表しました。対象は英語、日本語を含む全8か国語で、全世界の約3割が使う言語をカバーしたとのこと。Googleは最終的にはGoogle翻訳が対応する103言語すべてにこの技術を適用したいとしています。

ニューラルネットワークを応用して精度を向上する技術Neural Machine Translation(NMT)そのものは、今年の夏に発表されており、さらに今月に入ってからはGoogle翻訳がこれまでに比べてかなり自然な翻訳結果を示すようになったことが指摘されていました。

Googleの発表によると、NMT搭載の新しいGoogle翻訳は、これまで分節ごとに区切って翻訳していたのを改め、文章全体をみて翻訳作業を実行するようになったとのこと。つまり文脈を理解した上で訳すことで、そのときによって微妙に意味が変化する単語を適切な言葉で表現できるようになったと言えそうです。

Googleさんマジ半端ない。

ニューラルネットワークは脳の構造をもとにした情報技術モデルのことですが、深入りすると果てがなさそうな世界です。笑

実際にためしてみた

ためしにこのブログの名前の元になっている「The Matrix」のWikipediaの一部を英語から日本語に訳してみましょう。

The Matrix is a 1999 American-Australian science fiction action film written and directed by The Wachowskis, starring Keanu Reeves, Laurence Fishburne, Carrie-Anne Moss, Hugo Weaving, and Joe Pantoliano. It depicts a dystopian future in which reality as perceived by most humans is actually a simulated reality called "the Matrix", created by sentient machines to subdue the human population, while their bodies' heat and electrical activity are used as an energy source. Computer programmer "Neo" learns this truth and is drawn into a rebellion against the machines, which involves other people who have been freed from the "dream world".

Google翻訳にかけた結果が以下です。

The Matrixは、Keanu Reeves、Laurence Fishburne、Carrie-Anne Moss、Hugo Weaving、Joe Pantolianoが主演するThe Wachowskisによって制作された1999年のアメリカ - オーストラリアのSF映画です。 ほとんどの人間が知覚しているような現実が、人間の人口を抑圧するために感覚的な機械によって作られた "マトリックス"と呼ばれる模擬現実であり、身体の熱と電気活動がエネルギー源として使われているというディストピアの未来を描いている。 コンピュータプログラマー「ネオ」はこの真実を学び、「夢の世界」から解放された他の人々を含む機械に対する反乱に引きつけられる。

すげー。。。少々おかしなところがありますが、ほぼ完璧です。 

英語がかなりできる人でも、これと同じクオリティで訳そうと思ったら、そこそこ時間はかかるはず。Google翻訳は、これをほんの0.5秒でアウトプットしてきます。

翻訳業者に未来はあるのか

こんなものを見せつけられてしまうと、翻訳をメシの種としている翻訳業者さんたちの将来が心配になってきてしまいます。個人的には、翻訳業界の未来は暗いのではないかと思います。

もちろん、まだまだ非常に複雑なコンテキストを有した翻訳においては、人のほうが正確性は高いでしょう。しかし、そこにかかるコストや時間を考えると、Google翻訳に果たして勝てるのでしょうか。

翻訳だけでなく、同時通訳も機械によって完璧にこなされる時代も、もしかしたら遠くないのかもしれません。そうなったら、日本人の多くが抱えている英語コンプレックスが完全に解消されるかもしれませんね。

次はこの記事をどうぞ:ガチで英語を身につけるための3ステップ(推薦参考書付) - Outward Matrix