COP22 主要国がトランプ氏に対策求めること確認
k10010772041_201611170510_201611170511.mp4
北アフリカのモロッコで開かれている地球温暖化対策の会議COP22で、日本やアメリカなど温室効果ガスの主要な排出国による会合が開かれ、温暖化対策に否定的なアメリカのトランプ次期大統領に対し、各国がパリ協定に基づいて対策に取り組むよう求めていくことを確認しました。
この会合は、温暖化対策の方針を話し合うためアメリカのオバマ政権が設けたもので、COPの会場で開かれた会合には、山本環境大臣をはじめ、中国やEU諸国など18か国から閣僚や担当者が出席しました。
この中で山本大臣は、パリ協定から脱退する意向を示しているトランプ次期大統領について、かつてアメリカが京都議定書から離脱し世界の温暖化対策が停滞したことを例にあげ、「同じことを繰り返してはならない」と訴えたということです。
各国からもトランプ氏に対する批判の声があがり、アメリカがパリ協定に基づいて対策に取り組むよう求めていくことを確認しました。
これに対し、アメリカのケリー国務長官は「トランプ氏との首脳会談ではぜひ、気候変動を話題にしてほしい」と述べ、各国に働きかけを促したということです。
一方、中国の解振華特別代表は「私たちは何があっても温暖化対策をさらに進めていく」と述べ、率先して対策に取り組む姿勢を強調したということです。
会合のあと山本大臣は「各国は先行きを心配しているが、せっかくできたパリ協定を守っていこうという意志は共有した」と述べました。
この中で山本大臣は、パリ協定から脱退する意向を示しているトランプ次期大統領について、かつてアメリカが京都議定書から離脱し世界の温暖化対策が停滞したことを例にあげ、「同じことを繰り返してはならない」と訴えたということです。
各国からもトランプ氏に対する批判の声があがり、アメリカがパリ協定に基づいて対策に取り組むよう求めていくことを確認しました。
これに対し、アメリカのケリー国務長官は「トランプ氏との首脳会談ではぜひ、気候変動を話題にしてほしい」と述べ、各国に働きかけを促したということです。
一方、中国の解振華特別代表は「私たちは何があっても温暖化対策をさらに進めていく」と述べ、率先して対策に取り組む姿勢を強調したということです。
会合のあと山本大臣は「各国は先行きを心配しているが、せっかくできたパリ協定を守っていこうという意志は共有した」と述べました。
中国「温暖化対策への貢献を強める」
COP22の会場で16日、中国の交渉担当者が記者会見を開き、各国のメディアからアメリカの次期政権について質問が相次ぎました。
これを受けて中国外交部の劉振民副部長は「オバマ大統領とよい関係を築き、パリ協定の早期発効に貢献してきた。これからも協力しながら、協定を前に進めていきたい」と述べ、トランプ次期大統領とも協力して温暖化対策を進める考えを明らかにしました。
そのうえで、「先進国が引き続き、温暖化対策に重要な役割を果たすことを期待するが、中国は世界の温暖化対策の交渉と実行への貢献を今後さらに強めていく」と述べ、仮にアメリカが後退したとしても、温暖化対策の国際交渉や資金支援などに積極的に取り組む考えを強調しました。
中国はアフリカ諸国で再生可能エネルギーを導入するなど、発展途上国の温暖化対策の支援に力を入れていて、今後もこの方針を継続する考えを示したものとみられます。
これを受けて中国外交部の劉振民副部長は「オバマ大統領とよい関係を築き、パリ協定の早期発効に貢献してきた。これからも協力しながら、協定を前に進めていきたい」と述べ、トランプ次期大統領とも協力して温暖化対策を進める考えを明らかにしました。
そのうえで、「先進国が引き続き、温暖化対策に重要な役割を果たすことを期待するが、中国は世界の温暖化対策の交渉と実行への貢献を今後さらに強めていく」と述べ、仮にアメリカが後退したとしても、温暖化対策の国際交渉や資金支援などに積極的に取り組む考えを強調しました。
中国はアフリカ諸国で再生可能エネルギーを導入するなど、発展途上国の温暖化対策の支援に力を入れていて、今後もこの方針を継続する考えを示したものとみられます。