トンネル工事で9人搬送 換気方法など安全管理調べる

16日、山口県下松市のトンネル工事の現場で、作業員など9人が一酸化炭素中毒とみられる症状を訴えて病院に搬送された事故で、トンネル内では発電機や工事用の車両が使われていたことが、警察などへの取材でわかりました。警察は換気の方法など安全管理に問題がなかったか調べることにしています。
16日昼ごろ、山口県下松市の県が管理する工業用水のトンネルの補修工事現場で、作業員8人と救助に入った1人の合わせて9人が体調不良を訴えて病院に搬送されました。
9人とも一酸化炭素中毒とみられ、病院によりますと、このうち数人が入院して手当てを受けています。

警察や県によりますと、作業員らは出入り口から1.5キロほど入ったところで工事をしていましたが、トンネル内ではエンジン式の発電機や工事用の車両が使われていたということです。

出入り口付近には送風機が1台あり作動していたということですが、消防などによりますと、一酸化炭素の濃度は安全とされる基準を満たしていなかったということです。

警察はエンジンから出る排気ガスが原因だった可能性が高いとみて、換気の方法など安全管理に問題がなかったか調べることにしています。