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【米大統領選】
日本の核武装容認論「トランプ氏は言っていない」!? 副大統候補討論会
【ワシントン=青木伸行】米副大統領候補討論会では、シリア情勢やロシアとの関係、核政策などの外交・安全保障分野での課題についても議論され、ペンス氏の発言に“ほころび”が生じる場面もあった。
ケーン氏は、トランプ氏が表明してきた日本などの核武装容認論について、「これをどう擁護するのか」と切り出した。するとペンス氏は、「彼は決してそんなことは言っていない」と否定し、トランプ氏との食い違いを見せた。
ケーン氏がこの問題を突いたのは、共和党内に核武装論への異論が強い一方、トランプ氏の核政策が極めて曖昧なためとみられる。現にトランプ氏は第1回テレビ討論会で、「核の先制使用はしない」と発言し、一部米メディアなどが定見のなさを批判している。
副大統領候補に決まる前、ペンス氏の言動にはトランプ氏の政策との相違が多かった。ケーン氏は、ペンス氏が自らの本音を封じてトランプ氏の主張を擁護することによる齟(そ)齬(ご)をあぶり出そうとしたようだ。
北朝鮮の核の脅威をめぐり、ペンス氏は「効果的な外交」を通じた解決とともに、米国の「核戦力の近代化」などにより米国本土を防衛する必要性を指摘した。だが、トランプ氏が同盟国との関係を軽視している手前、日本などと連携しての拡大抑止には全く触れず、核政策でも孤立主義ぶりを印象づけた。