なんか色々と情報が出ているけれど東大はそもそも本気で女子の割合を増やす気はない。
東大は、多様な人材による研究や教育力の向上を目指し、高校訪問や女子高校生向けのイベントを開くなど女子の受験を呼びかけてきたが、ほとんど増えなかったという。
発端はこの記事で、女子の受験を呼びかけていたがほとんど増えなかったというところが引っかかった。頑張ったけどだめだったので金銭的なインセンティブをつけて女子の入学者を増やそうとしたわけだ。
当然、僕はWebや広報関連の仕事をしているから、そういう部分に興味が湧く。天下の東大様がどんな取り組みをしていたのか知るためにホームページを閲覧した。しかし、女子を増やす取り組みが全く見えてこない。
学校関連は大体スマートフォンからのアクセスは5割以上となる。東大に興味を持つ学生は大学のページを閲覧するだろうが、そんな配慮はしていない。さらにオープンキャンパスのページ。
適当に開催情報を乗っけてるだけで女性どころか男性すら来場して欲しいという気持ちを感じられない。キャンパスツアーに関しては更に酷い。ガイド紹介のページは作りかけだ。
プロモーション動画もかなり酷い。
たしかに女子が多いのだが、東大は魅力的な人材が多いよ! という雑なアピールにとどまっている。なんじゃこりゃ。
こちらのポータルサイトは一番情報が出ているかもしれないけれど、こんなの見て行きたいと思うわけがない。
東大TVというおそらく高校生向けのYoutubeのチャンネルもあるけれど女子向けという感はまったくない。
とにかく、色んな所をみても女子を増やそうとする意思が全体から観られなかった。ああ、これが天下の東大のやり方なのかと愕然とした。
比較対象として相応しいかどうかはわからないが、お茶の水女子大は当然スマホ対応をしているし、女子が社会で活躍するための学び場所であるアピールをしっかりしている。
大学紹介の動画も当然ながら東大よりは伝わるものがある。
大学や短大、専門学校の入試関連でよく話題に上がるのは東洋大学だ。
東洋大学はインターネットに力を入れることで志願者数を2万人以上増やした。
定員割れに悩む大学、短大、専門学校はこれを参考にとヒィヒィ言いながら出願数を増やそうと努力している。
学校訪問をしたと朝日新聞デジタルで報じられている。これは確かに有効な手だ。「一般的に、進路指導をする先生や担任の先生の影響力は強く、しっかりと戦略と営業戦術で学校訪問をしていると効果が出る」と学校を専門にマーケティング&プロモーションを行う会社の人は言っていた。東大において、その理論が適用されるかどうかはわからないが、どんな営業をしていたのか観てみたいものだ。
大学、短大、専門学校においてホームページ、Webの影響は無視できない状態になっているのにも関わらず、天下の東大が「女子学生を増やしたいけど増えない」などと発信しているのを見て、なんとも言えないものがこみ上げたので書きました。
東大の方は僕を雇ってくれてもいいのよ。
それでは、また。