議員8人の資格取り消し要求=住民が審査申し立て−香港

 【香港時事】香港立法会(議会)議員8人による10月の就任宣誓が「誠実さに欠けた」として、住民が10日、宣誓無効と議員資格の取り消しを求めて高等法院(高裁)に司法審査を申し立てた。公共放送RTHKが伝えた。
 高等法院は香港独立を視野に入れる「本土派」議員2人について同様の審査を行っているが、新たに8人に対しても判断を示すことになる。
 中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は7日、香港基本法(憲法)の宣誓に関する条文について「不誠実な宣誓をした場合は直ちに公職の資格を喪失する」との解釈を示した。これを受け、本土派2人は議員失職が確実視されている。
 2人の宣誓は議会で無効となったが、8人は有効とされており、失職につながる判断が出るかどうかは不透明。8人は政府と対立する民主派と本土派の議員で、会見した梁国雄議員は「政敵の資格取り消しをもくろんでいる」と批判した。