手や足の先が妙に温かい人、冷たい人
以前こんな記事を書いたんですが、古い記事にもかかわらず読まれてるということは本当にこの分け方は有効なのでしょうか。熱いお皿を持てる人と持てない人の違いは「手の皮」の厚さなのかなという問題。
それともう一つ気になってるのがこれ。「手が温かい人」と「手が冷たい人」がいるってやつ。今日はこっちの話を。
僕は手足が年中温かい
冬になると特にそうなんですが、誰かに僕が持っていたものを渡した瞬間「うわっあったかい!」と言われたりするわけです。先日は社内で調子の悪くなった部品をちょっと僕が手で加工したあとに担当の人に手渡ししたんですよ。
「治りましたよ、はいどうぞ」って。そしたら「うわっ温かい~なにこれ」って。いやいや普通に握ってただけですけど。「なんでそんなに手ぬくいの?熱あるの?眠いの?」って。ううん、熱もないし眠くもないんです。
僕の場合は年中手足の先が温かくて、手からスチームがでるやつ。いえ冗談じゃなくてガラス窓や鏡などに手をべったりと付けると湿気で手の跡がつくんですよ。写真に撮ってみようと思ったんですけど、いろんなものが映りすぎるのでやめときます(笑)
ほら、末端冷え性っていう方がおられるじゃないですか。冬場は特に手足が冷えて夜が寝られない、とか。ウチの妻がそうなんですけど。入浴したあとしばらくは大丈夫なんですけど、温かいうちに分厚い靴下を履いてしまわないと足先がどんどん冷えていくんですよね。そんな冷えた足を急にこたつでピタッと触るとこっちがびっくりするという。
もしかしてアナタ、人類じゃなくてトカゲとか蛇みたいな変温動物なんじゃないかという。夏はまあまあそこそこ温かいんですけどね。
体温と「手温」を測ってみることにする
そうか、自分の体温と手の温度を測ってみればその差でどのくらい手の温度が高いかわかりますよね。ということで体温計を引っ張り出してきて測ってみることにしました。
まずはとりあえず脇の下から。
うむ、36.4℃。平熱やや低め。高いときは37℃近かったりします。もともと体温が高いんですよね。「代謝がいい」というと聞こえが良いですけど、「エネルギーの無駄遣い」とも言う。
さて、手の温度を測ってみます。これは手を握ってみて、握った中心に体温計を差し込んで測ってみました。
ほう、35.3℃。体温から1℃しか下がってません。これ、末端冷え性の人っていったい何度くらいなんだろう(聞くのが怖くて妻には頼めないやつ。笑)
手が冷たい人は心が温かい?
こういう話になると必ず登場するのがこの話。
- 手が冷たい人は心が温かい
- 手が温かい人は心が冷たい
こんなにピュアでハートフルで平和を愛す僕のような手の温かい人を捕まえて「心が冷たい」とかどういうつもりで言うのでしょうか。少し冷静になっていただきたい(この言い方が冷たい)
これはドイツのことわざだ、という説とかイギリスのことわざだ、という説などもありました。国が違えば例え方も違うっていうのが面白いですね。
そういえば今日のドイツ語の授業で聞いた話だけど「手が冷たい人は心が温かい」っていうのは元はドイツのことわざで、それは本来は「体温が冷たい」って意味じゃなくて「子供を厳しくしつける親は本当は優しい心を持っている」という育児の話なんだとさ minaduki_naduki
— ヨーロッパ,東南アジア,中南米,中東情報 (@ANC_Languages) 2013年7月11日
で、日本でなぜこんな話になったかを見てたらこんな話があるわけです。
- 手や足の先には「体温を調整するために熱を逃す」という働きがある
- 熱を逃すための血流を上手に循環出来る人と苦手な人がいる
- 循環が得意な人は熱を手の表面に出すことで体温を調整しやすくしている
- 循環の苦手な人は熱を逃すことが上手にできず体温が体内にこもってしまってどうのこうの
で、そういうのにいろんな情報をくっつけて「手が温かい人は心が冷たい」のには根拠があって、とかなるわけです。まぁ個人的にはそういうトンデモ学説みたいなのはちょっと好き。
まぁあれですよ、どうせ僕は手が温かいんです
別に「手が冷たい人は心も冷たいんだ」とも言いませんけど、わざわざ温かい手の持ち主に「っということはサキさんって心冷たいんですか」とかいうのヤメレ。冬はいいけど夏は近寄らんといて、とか言う人の方が絶対心が冷たいんだから(笑)
でもアレよね、手の色だけでも赤みがあって温かそうだもんね。