自転車用新型バルブ(スーパーバルブ)を使う  2003/8/29

<目次>
スーパーバルブ
従来型バルブの使い方
スーパーバルブの使い方
スーパーバルブの内部構造
---------------------------
米式バルブチューブ
米式バルブの内部構造
英→米変換アダプタ パナレーサー ACA-1
<参考にさせて頂いたページ>
パナソニックポリテクノロジー株式会社 > エアチェックアダプターACA-1(pdf)

<関連ページ>
タイヤに空気を入れる 手動空気入れ編
自転車 米式バルブチューブの使い方
買い物自転車のパンク修理
2010年2月に購入したスーパーバルブです。「十字切り欠き型」で、"MADE IN CHINA"となっています。
新型バルブと従来型バルブの形状を比較してみましょう。

新型バルブは僅かに短く、太くなっています。また、従来型バルブのように「虫ゴム」は使用しません。言い換えると、左の画像の状態のままチューブ側の管に差し込みます。
このスーパーバルブは「英式バルブ」用です。「英式バルブ」とは軽快車、いわゆる「ママチャリ」などのごくありふれた自転車に用いられているバルブです。

バルブ形状の違いにつきましては、当サイト内の「タイヤに空気を入れる 〜各種バルブ解説〜」をご覧ください。
< 補足 従来型バルブの使用方法 >
従来型バルブの注意点をご紹介します。従来型バルブでは虫ゴムが劣化してボロボロになり、バルブから空気が漏れてしまう場合があり、虫ゴムを定期的に交換する必要があります。

さらに、虫ゴムの装着方法についても注意点があります。それは、必ずバルブの出っ張り凸を乗り越えるまで被せるようにするという点です。中途半端に装着した状態では少しずつ空気が漏れる可能性があります。
きちんと装着されている例です。ゴムがバルブの凸を乗り越えています。
バルブを固定する「袋ナット」を締めると、バルブに装着された虫ゴムが筒の内面に押しつけられます。こうして空気を密封しています。

つまり、ゴムが適度に潰れる程度に袋ナットを締めれば良いことになります。具体的には指先でグッと締める程度でちょうど良さそうです。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉がありますが、ペンチやプライヤーなどで強力に締め付けてしまうと、ゴムが過度に圧迫されて切れてしまい、かえって空気が漏れてしまう場合もあるそうです。
取り付け作業
スーパーバルブのパッケージそれでは、さっそく取り付けてみましょう。 トップナットを外すまず始めに「袋ナット」を外します。
従来式バルブを外す従来式のバルブを外します。交換して半年も経っていないにもかかわらず、虫ゴムがやや痛んでいます。
新型バルブを入れる新型バルブを装着します。
新型バルブを装着新型バルブを差し込むとこのような状態になります。
トップナットを締める「袋ナット」を締めます。指先ででグッと締める程度でOKです。工具を使う必要はありません。
完成装着完了しました。外見は従来式バルブとほとんど変わりません。空気入れパッケージ裏面に「楽にポンピングできる」と書いてありますが、確かに抵抗感が減っています。

従来バルブでは空気圧の上昇に伴ってポンピングが重くなりますが、新型バルブでは圧が高まってもそれほどポンピングが重くなりません。

2006/5/24 補足
「スーパーバルブには2種類あるらしい」という話を聞いたので、2006年5月に最寄の百円ショップ「ダイソー」にて購入してみました。

パッケージの表面は同一で、裏面のイラストが僅かに異なっている程度です。

発注ナンバーも「自転車-109」で同一です。
先端部分が黒色のゴムになっているのが特徴です。このページの上部でご紹介している「スーパーバルブ」の画像と比べてみると違いが分かりやすいでしょう。

私が2003年8月から2006年5月まで使用し続けているのが左の画像のタイプです。先端部分に十字の割れ目があるのが特徴です。

使用感や耐久性レポートなどは、全てこの「十字割れ目タイプ」を使用しています。「黒色ゴムタイプ」はまだ使用しておりません。

大手掲示板などで「スーパーバルブ」に関する議論が今ひとつ噛み合わないのは、「十字割れ目タイプ」と「黒色ゴムタイプ」が混同されやすいという点に一因があるのかもしれません。
角度を変えて見てみましょう。
空気入れをポンピングすると先端のゴム部分が飛び出して空気が通るという構造になっているようです。(画像ではピンセットで引っ張っています)
2007/5/3補足 スーパーバルブの寿命について
「虫ゴムの10倍長持ち」というスーパーバルブですが、それでもやはり寿命はあるようです。

左は約3年使用したものですが、中央にあるはずの黒いゴムが取れてしまっています。こうなるとチューブの空気を密封できなくなるので使用できません。
2009/6/22 スーパーバルブの内部構造
従来型バルブの内部構造です。実際はこれに「虫ゴム」をかぶせて使用します。
スーパーバルブ(十字切り欠き型)の内部構造です。

円柱状のゴム弁が筒の中を動くことで弁を閉じたり開いたりしています。
バルブが閉じた状態です。タイヤチューブ内部の圧力によって円柱状のゴム弁が押し上げられ、空気が遮断された状態を保ちます。
エアポンプで空気を注入したときの様子です。エアポンプの空気圧によって弁が押し下げられ、バルブ側面の穴から空気が注入されます。
英式バルブのチューブ側です。まっすぐな穴ではなく、部分的にすり鉢状になっているのが特徴です。
実際は従来型バルブには「虫ゴム」が装着されます。
米式バルブ採用チューブ 2008/5/28補足
ここまでは英式バルブ採用チューブに「スーパーバルブ」を装着する方法をご紹介しましたが、信頼性を高めうるもうひとつの手段として「米式バルブ採用チューブ」に交換するという方法もあります。

「米式バルブ」は主に自動車やオートバイに用いられています。(各種バルブ解説)

26x1 3/8、27x1 3/8といった買い物自転車用サイズの米式バルブチューブがホームセンターなどで入手できるようになってきています。価格も英式バルブと大差なく、600〜800円前後で販売されています。

バルブ太さ(ネジ部分)を測ってみたところ、英式約7.7mm、米式(ナット固定型)約7.5mm、米式(ナット無し型)約8.0mmでした。リムには直径8mm弱の穴が設けられており、当サイトの軽快車では英式から米式へそのまま入れ替えができました。

当サイトの米式バルブの使い方にてご紹介しています。
米式バルブの内部構造 2010/2/17
米式バルブのカットモデルです。自動車やオートバイ、一部のマウンテンバイクに採用されています。

1891年にオーガスト・シュレーダー(米)が発明したので、シュレーダーバルブ、もしくはアメリカンバルブとも呼ばれます。
<参考リンク>
Wikipedia > Schrader valve
米式バルブ内部には「バルブコア」と呼ばれる弁がねじ込まれています。
バルブコアの先端部分にあるピンが押されると、バルブコア下部にある弁が開きます。

空気入れや空気圧計の口金にはピンを押す突起があり、バルブにセットすると弁が開くしくみになっています。
パナレーサー エアチェックアダプター ACA-1 2011/10/27
2011年にパナレーサーより発売された「エアチェックアダプター」(ACA-1)です。英式バルブに取り付けることで米式バルブ用アクセサリが使えるようになります。

2011年8月に1個420円で購入しました。前輪と後輪の両方で使う場合は2個必要です。

パナソニックポリテクノロジー株式会社 > ACA-1(pdf)
左より
・インナーアダプター
・アウターアダプター
・バルブキャップ
取り付け方です。
米式バルブ用ポンプヘッドで空気を入れます。
自動車・オートバイ用のエアゲージ(空気圧計)が使用できます。
<目次>
スーパーバルブ
従来型バルブの使い方
スーパーバルブの使い方
スーパーバルブの内部構造
---------------------------
米式バルブチューブ
米式バルブの内部構造
英→米変換アダプタ パナレーサー ACA-1
<参考にさせて頂いたページ>
パナソニックポリテクノロジー株式会社 > エアチェックアダプターACA-1(pdf)

<関連ページ>
タイヤに空気を入れる 手動空気入れ編
自転車 米式バルブチューブの使い方
買い物自転車のパンク修理
Takaよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2003/8/29製作 2005/8/19一部更新 2006/2/5画像追加  2006/5/24更新 2007/05/01補足 2007/5/3画像追加 2009/6/22内部構造追加 2010/6/2修正 2011/10/27追加