豊洲市場への移転延期 業者向けにつなぎ融資創設も

豊洲市場への移転延期 業者向けにつなぎ融資創設も
k10010771461_201611161845_201611161845.mp4
東京・築地市場の豊洲市場への移転延期に伴い、市場で働く業者の損失が深刻化している事態を受け、東京都の市場長は、業者への補償金が支払われるまでの措置として、年末の資金不足への対応も考慮して「つなぎ融資制度」の創設を急ぐ考えを示しました。
16日開かれた、東京都の中央卸売市場などの決算を審議する都議会の特別委員会では、築地市場から豊洲市場への移転延期に伴い、業者の損失が深刻化している事態への対応が審議されました。
この中で自民党の議員は、「業者への補償の財源をどこに求めるかが課題だ。主な収入を業者からの使用料とする独立採算の『市場会計』から安易に補償金を出すことは道理的に合わず、十分に検討すべきだ」と指摘しました。
そのうえで、「補償金が支払われるまでには一定の時間がかかり、さらに負担も発生する。それを支援するための『つなぎ融資』を一日も早く立ち上げるべきだ」とただしました。
これに対し都の中央卸売市場の村松明典市場長は、「業者は多大な経費をかけており、資金繰りで困らないよう支援策を整備することは一刻も猶予できない」と述べ、繁忙期となる年末の資金不足への対応も考慮して「つなぎ融資制度」の創設を急ぐ考えを示しました。