時事通信
プロ野球楽天の三木谷浩史オーナーが14日、都内で開かれたオーナー会議で、外国人枠の撤廃を提言した。「プロ野球は興行。選手が日本人か外国人かは関係なく、最高のプレーを見せるのがわれわれのミッション。世界レベルのリーグをつくるとなると国籍は関係ない」と持論を展開した。


他球団のお歴々は「いや、さすがに楽天さんは気宇壮大だ。その意気その意気、冗談はさておいて、本題に入りましょうか」みたいにあしらったのではないか。

今年の楽天は、ゴームズ以下10人の外国人選手を使った。ミコライオとウィーラーは働いたと言えようが、ゴームズは一昨年のケビン・ユーキリスと同じように「ちょっと日本で野球をしてみました」で終わっている。
楽天の”選球眼”は良いとは言えないが、億万長者だけに「もっと外国人選手漁りがしたい」ということだろうか。

「外国人枠」は、レベルの高い外国から選手が押しかけて、国内の選手の出場機会が過度に奪われるのを防ぐために設けられる。
外国人労働者に国内労働者の仕事が奪われるのを防ぐ、という意味では移民の規制や、国際労働移動の障壁の一種だと言えよう。

野球の話に限定すれば、MLBとNPBの実力格差は今なお厳然として存在するが、その差は飛躍的に縮まっている。
かつて、米軍にいたレオ・カイリーが、アルバイト感覚で毎日のマウンドに立って日本人打者を歯牙にもかけなかった時代とは違ってきている。

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そろそろ外国人枠を撤廃してもいいと思う。日本ハムを除く球団は、外国人枠の4人を大きくオーバーする外国人を抱えている。そしてとっかえひっかえ外国人を使っている。
外国人が全部通用するわけではなく、使える選手は限定的だ。
枠を取っ払ったとしても経済格差があるから、日本の球団の年俸総額を超える年俸を一人でもらっているような一流選手が大挙して押し寄せるとは思えない。

ただ、外国人枠を撤廃するなら、それ以外の「枠」もなくしていくべきである。
何より国際的な選手の移動の自由化。
外国人選手が無制限にやってくるのであれば、日本人選手も外国に移籍しやすくすべきである。巨人から日本ハムへ移籍するように、巨人からニューヨーク・ヤンキースに移籍することがあってもよい。

国際FAだの、ポスティングだのではなく、ふつうの取引としてトレードや金銭トレードが行えるようにすべきだ。
今も制度上は国際的なトレードはできるはずだが、ほとんど行われていない。それはNPB側が実質的に門戸を閉ざしているからだ。

当然の話だが、ドラフトにも相互で参入すべきだ。

今のところ、日本のドラフトを蹴ってMLBに行った田澤純一は、2年間はNPB入りできないことになっている。
日本人選手は日本の球団に入らないといけない。それを蹴ったら田澤のようなひどい目に合うよ、という掟を作っておきながら、海外の選手を無制限に取りたいではつじつまが合わない。

この話は「市場開放」の話なのだ。
段階的であってよいから、「プロ野球選手の市場開放」をテーマに日米で話し合う前提があって、外国人枠撤廃を実現すべきだろう。

もっとも、経済規模もマネジメントの方法も日米では全く異なるから、それは簡単な話ではないだろう。

ビジネスでは、NPBとMLBの差は、リトルリーグとプロ野球くらいあるから、難しいのではないか。



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