米通商代表「TPP法案提出は議会の幹部しだい」

米通商代表「TPP法案提出は議会の幹部しだい」
アメリカのフロマン通商代表は14日、トランプ次期大統領が離脱に言及しているTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「関連する法案が議会に提出されるかどうかは、議会の幹部しだいだ」と述べ、来年1月までのオバマ大統領の任期中に、議会で承認を得るのは極めて厳しい状況になっています。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定をめぐっては、オバマ大統領が議会での承認を求める方針を示してきましたが、次期大統領に選ばれたトランプ氏は反対の立場をとり、離脱に言及してきました。

こうした中、アメリカのフロマン通商代表は14日、ワシントンで講演し、「関連する法案の準備をしているが、議会に提出されるかどうかは議会の幹部しだいだ」と述べました。TPPの関連法案について、共和党の上院トップ、マコネル上院院内総務は、トランプ氏が反対しているとして、オバマ大統領の任期中には提出しない考えを示していて、議会で承認を得るのは極めて厳しい状況になっています。

今週19日に南米のペルーで開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて、TPPの首脳会合も開かれることになっていて、日本も含む参加各国の間では、アメリカの政権交代を踏まえ、今後、アジア太平洋地域の経済連携協定をどう進めていくか、意見が交わされることになりそうです。