トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ヤクルト投手陣、地獄の「二刀流」練習 今季打率はリーグ最悪

2016年11月16日 紙面から

伊藤投手コーチが打撃投手を務め、打撃練習するヤクルト・小川=松山・坊ちゃんスタジアムで(竹村和佳子撮影)

写真

 松山・坊ちゃんスタジアムで行われているヤクルトの秋季キャンプで、投手陣が地獄のメニューにあえいでいる。チーム防御率は12球団断トツ最下位の4・73。石川と小川の8勝がチーム最多で、2桁勝利がゼロというのはチームでは46年ぶりの不名誉な記録だっただけに、真中監督は「投手陣の底上げが最も大事。何か変えないといけない」と、これまでにないハードワークを課している。

 特筆すべきは打撃練習の多さ。ブルペンの合間にティー打撃、全体練習終了後は室内で15分間、約120球の打撃練習を毎日行う。まさに『二刀流養成所』といった雰囲気で、小川は「こんなに打撃練習をするのは初めて。もう脚がパンパン」と悲鳴を上げる。

 投手陣の打率6分6厘というのもリーグワースト。「セでは投手も9人目の打者。打てば自分の投球を助けることにもなる」と伊藤投手コーチ。日本ハム・大谷のような高いレベルでの二刀流実現は難しいとしても、投手にも最低限の打力は必要だ。

 マシンではなく、あえて打撃投手が山なりの緩い球を投げて打たせているのにも意味がある。「ゆるい球は、呼び込んでしっかり下半身を使わないと打球が飛ばない。下半身トレーニングになる」(伊藤投手コーチ)と打力だけではなく、投球に結び付くとの考え方で一石二鳥を狙う。 (竹村和佳子)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ