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【プロ野球】

栗山監督、ポスティング「譲渡金の上限撤廃を」 大谷の納得のいく制度に

2016年11月16日 紙面から

日本外国特派員協会で記者会見する日本ハムの栗山監督=東京・有楽町で

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 日本ハム・栗山英樹監督(55)が15日、東京都内の日本外国特派員協会で行われた記者会見に出席し、ポスティングシステムの譲渡金上限額の見直しを訴えた。大谷翔平投手(22)のメジャー挑戦について、来オフという明言はなかったものの、将来的に挑戦することが濃厚な二刀流が納得できる制度に改善すべきだと持論を展開した。

 栗山監督は海外メディアからの鋭い質問に真摯(しんし)に答えた。

 「(2006年オフに)松坂が西武から移籍して、そこから制度が変わって、今は(上限が)20億円に変わった。それについてどう思うか。今のポスティング制度は正解か」と直球を投げられると、「アメリカにとっても日本にとってもWIN、WINになる制度を早く探さないといけない」と返答した。

 松坂は5111万ドル(当時のレートで約60億1000万円)でレッドソックスが独占交渉権を獲得。13年12月に上限が2000万ドル(約21億6400万円)へ改定されたが、栗山監督は「上限を決める意味があるのか、と思う」と持論を展開した。

 大谷が喜べる制度になってほしいと願っている。「翔平は球団がプラスになるように恩返しがしたいと思って、たくさん(入札金額を)出すところに決まれば喜ぶはず」と力説。さらに「例えばだが、球団に500億入って(新)球場ができたら喜ぶと思うよ」と話した。

 挑戦時期については「いつ行くかは知らない」と言いながらも、「米国で最高の評価を受けるところまで持っていく責任がある」と、世界一の評価を受ける二刀流に押し上げる覚悟を示した。 (水足丈夫)

 

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