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進行腎炎の治療法実用化研究へ

11月16日 10時22分

進行腎炎の治療法実用化研究へ

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急速に症状が進行する「半月体形成性糸球体腎炎」の治療法を研究している名古屋大学のグループがマウスを使った実験で炎症を抑える効果を確認し、今後、実用化の研究を急ぐことになりました。
マウスの実験を行ったのは名古屋大学医学部・腎臓内科の丸山彰一教授らのグループです。
「半月体形成性糸球体腎炎」は急速に症状が進行する腎炎で、毎年、約2000人が国内で発症しているとみられますが、今の治療法では副作用が強く患者の負担が課題になっています。
丸山教授のグループは、マウスの骨髄などから「マクロファージ」と呼ばれる免疫に関係する細胞を取り出して培養し、腎炎にかかった別のマウスに注射する実験を行いました。
その結果、炎症が治まるとともに強い副作用も出なかったということです。
丸山教授らは、免疫に関わる細胞の働きで腎臓の炎症を抑制できる可能性が示されたとしています。
グループでは、今後、実用化を急ぐ考えで、丸山教授は「患者の負担を軽くできる治療法のヒントがみえてきた。さらに研究をすすめたい」と話しています。

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