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長良川鵜飼題材に 岐阜でイサム・ノグチ照明器具展

鵜飼いをテーマにしたノグチの照明が並ぶ会場=岐阜市笹土居町で

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 米国を拠点に活動していた日系米国人の彫刻家イサム・ノグチ(1904〜88年)が長良川鵜飼を題材に手がけた珍しい照明器具の展示が15日、ちょうちん製造会社オゼキのAKARI倉庫(岐阜市笹土居町)で始まった。19日まで。入場無料。

 鵜飼いを描いた展示品は、ノグチが和紙の照明器具「AKARI」シリーズを作り始めた初期の52年ごろにデザインされたとされる2作品。竹ひごで作った骨組みに和紙を張った提灯型の照明に、鵜籠の中でウが動き回るさまや、アユをくわえたウを図案化したものが描かれている。

 ノグチは51年に、ちょうちんの製作技術を学ぶために岐阜市小熊町の同社を訪れ、和紙を使った照明のデザインをスタート。柔らかな光や影の濃淡を見せるために無地の作品が多く、図案が描かれているのはまれだ。同時期に作られたかがり火をモチーフにしたとされる照明も並べた。

 同社の尾関守弘社長(65)は「あまり知られていない作品なので、ぜひこの機会に見に来てほしい」と呼び掛けていた。会場では「AKARI」シリーズの照明150点を展示するほか、岐阜提灯(ぢょうちん)の絵付けなどの実演もある。午前10時〜午後4時。

 (兼村優希)

 

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