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Googleアカウントがあれば誰でもすぐに使える!Googleの無料アプリ分析ツール「Firebase」の公式デモアカウントが登場
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こんにちは、ウェブアナリストの小川です。今回はGoogleの無料アプリ分析ツール「Firebase」の公式でもアカウントが登場しましたので、その登録方法といくつかのレポートを紹介いたします。
デモアカウントの登録方法
1:以下のサイトにアクセスしましょう
https://support.google.com/firebase/answer/7157552?hl=en
2:ページ下部にある「JOIN THE FIREBASE-DEMO-USERS GROUP」を選択します
3:ユーザーグループに参加をする必要があります
4:参加を行うと、自分のアカウントがデモのレポートと紐づき、閲覧をすることが出来るようになります。
こちらのアカウントのデータは以下のiOSとAndroidアプリのデータになります。ゲームのアプリです。
https://itunes.apple.com/us/app/flood-it!/id476943146?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.labpixies.flood
レポートの確認方法
左上の「Analytics」を選ぶと、マイレポートが表示されます。ここでは様々な指標がまとまったレポートを確認することが可能です。
また上のメニューで、各レポートの詳細を確認することが出来ます。Firebaseならではのレポートをいくつか確認してみましょう。
ユーザーレポート
アプリの利用者を、事前に設定したユーザー群ごとにセグメントしたレポートを見ることが出来ます。上記では、レベルアップをしたことがあるユーザーの情報を表示しています。ユーザー数の推移、ARPU(訪問者辺りの売上)、アプリのバージョン、興味関心、国別、性別・年代のデータなどをチェックできます。
目標到達プロセス
目標に対していくつかのステップを登録し、それぞれのステップの遷移人数や割合を確認することが出来ます。またイベント等を設定していれば、そのイベントの数も確認することが出来ます。このレポートでは、初回起動・レベル開始・レベル完了という3つのステップが設定されています。
コホート分析
Google アナリティクスにも似たようなレポートがありますが、アプリでも見ることが出来ます。ある日に初めて起動したユーザーした後に、何%が継続してアプリを利用し続けているかを見ることができます。集客施策などによって割合が変わってきます。ブラウザ以上にアプリでは継続率を見ることが大切なため、重宝するレポートの一つです。
Google アナリティクスと比較すると使えるレポートは限られているものの、Firebase でしか見ることが出来ない数値も沢山あります。「うちのアプリだとGoogle アナリティクスの指標はちょっと違うんだよねー」というサービスを提供している方にとっては有力な候補になりえます(無料で利用できますしね)。
アプリは実装の手間が発生するためこのようなデモアカウントが用意されるのはありがたいことですね!ぜひFirebaseの導入に興味がある方は、一度チェックしてみるとよいでしょう。
【プロフィール】
小川 卓(おがわ たく)
ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社のCAOやデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。
主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。