高速道路の落下物 5年間で166万件
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トラックから落ちた積み荷などの落下物が、昨年度までの5年間、全国の高速道路で160万件以上回収されていたことが、NHKの取材でわかりました。落下物が周りの車に衝突する事故なども相次いでいて、高速道路会社は、積み荷などの落下防止対策を徹底するよう呼びかけています。
ことし4月、福井市で走行中のトラックの積み荷の木材が落下して、対向車線の乗用車に直撃し、1人が死亡した事故など、落下物が周りの車に衝突したり、落下物に乗り上げて転倒したりする事故が相次いでいます。
NHKが全国の高速道路会社6社に落下物の状況を取材したところ、落下物の回収件数は、昨年度までの5年間で合わせておよそ166万件に上ることがわかりました。回収件数は、平成23年度のおよそ34万9000件をはじめ、いずれも年間30万件を超え、昨年度はおよそ31万6000件でした。
落下物は木材や鉄くずといった資材や廃材が多く、大きな物ではプレハブ小屋や簡易トイレが落ちていたケースもあったということです。
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、出発前や休憩の時に積み荷の状況を点検するなど、落下防止対策を徹底するよう呼びかけています。
NHKが全国の高速道路会社6社に落下物の状況を取材したところ、落下物の回収件数は、昨年度までの5年間で合わせておよそ166万件に上ることがわかりました。回収件数は、平成23年度のおよそ34万9000件をはじめ、いずれも年間30万件を超え、昨年度はおよそ31万6000件でした。
落下物は木材や鉄くずといった資材や廃材が多く、大きな物ではプレハブ小屋や簡易トイレが落ちていたケースもあったということです。
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、出発前や休憩の時に積み荷の状況を点検するなど、落下防止対策を徹底するよう呼びかけています。
回収の現場は
高速道路会社は、落下物が重大な事故につながるおそれがあるとして、24時間態勢で回収作業にあたっています。
NEXCO西日本の大阪・茨木市にある事務所には、名神高速道路など4つの道路のおよそ160キロの区間で、今月4日までの1週間に回収された落下物が集められていました。
落下物の中には、角材や金属製の足場、アルミ製のドアなどがあり、このうち脚立は大きくねじ曲がり、多くの車が乗り上げたと見られています。これまでに、簡易トイレやベッドのマットレス、それにひつぎが落ちていたこともあったということです。
NEXCO西日本の管内で回収された落下物は昨年度11万件余りに上り、およそ5分に1件、どこかで落下物が発生している計算になります。
落下物による事故の危険性を伝えるチラシを作ったり、横断幕を掲げたりして、積み荷などの落下防止を呼びかけていますが、なかなか減らないのが現状だと言います。
NEXCO西日本の管内でパトロールを担当している保杉忠男さんは「小さな落下物でも、スピードが出ていると非常に危険で、大事故になる危険がある。荷物の積み方への認識を高め、落下の予防をしてほしい」と話しています。
NEXCO西日本の大阪・茨木市にある事務所には、名神高速道路など4つの道路のおよそ160キロの区間で、今月4日までの1週間に回収された落下物が集められていました。
落下物の中には、角材や金属製の足場、アルミ製のドアなどがあり、このうち脚立は大きくねじ曲がり、多くの車が乗り上げたと見られています。これまでに、簡易トイレやベッドのマットレス、それにひつぎが落ちていたこともあったということです。
NEXCO西日本の管内で回収された落下物は昨年度11万件余りに上り、およそ5分に1件、どこかで落下物が発生している計算になります。
落下物による事故の危険性を伝えるチラシを作ったり、横断幕を掲げたりして、積み荷などの落下防止を呼びかけていますが、なかなか減らないのが現状だと言います。
NEXCO西日本の管内でパトロールを担当している保杉忠男さんは「小さな落下物でも、スピードが出ていると非常に危険で、大事故になる危険がある。荷物の積み方への認識を高め、落下の予防をしてほしい」と話しています。