13人目。
しばらくティターンズ側の戦死者ばかりだったが、
とうとうエゥーゴ側にも死が忍び寄る…
カツ・コバヤシ
初登場はアムロ邸宅へ義理の母フラウ・コバヤシとレツ、キッカと共に現れる。
カツは1年戦争時ホワイトベースに乗っていた3人の子供達の1人。
ゆくゆくハヤト・コバヤシの義理の息子になる。
脇役と思いきや以外とカツストーリーは濃い。重要な場面で活躍してします。
だから長くなります笑。
カツはアムロを熱くさせる為にハヤトが寄越したと思われる。
カツ「でもまだあなたは若いんですよ!」
アムロ「ニュータイプは危険分子として僕はここに閉じ込められているんだ!」
カツ「わかってます!」
アムロさん「なら、こういう生活を強制されたら少しは骨抜きの人間になったって仕方ないだろ」
カツ「僕らにとっては、いいえ母にとってはアムロさんはヒーローだったんです。」
カツ「そんなことを言わずに地下にモビルスーツが隠してあるとぐらい言ってください!」
フラウ「カツ!おやめなさい!」
そんなこんなで、カツに感化されたアムロはフラウにカツを預かるよ。
と言いカツと共に輸送機を奪い、地球連邦の監視下から脱出して、カラバ合流の試みが成功する。
アムロ「着ておけ」
カツがいなかったら、アムロはカラバに参加しなかったろう。
アウドムラに接触するタイミングがまた戦闘中ときた!
ブラン操るアッシマーと百式&MkⅡの戦いの最中に、アムロはカツをホモアービスで脱出させてアッシマーに特攻した。
それを見たカツは少し興奮したに違いない。
アウドムラに無事合流したカツ。
やがて無神経女ベルトーチカがアウドムラと合流して、「ナイスキッド!」と言われる。
カツはなめるな!と思ったに違いない。
カツ「親父が戦争博物館の館長でしょ?それで旧式のものなら殆どいじりました。」
カツ「義理の父ですから」
カミーユ「義理でもいないよりいるほうがいい。君はアムロ・レイとは親しいの?」
カツ「1年戦争ではホワイトベースでずっと一緒でした、僕らの憧れだったんです、アムロは。だけど最近のアムロは別人です。
カミーユ「輸送機をぶつけたのは凄かったじゃないか」
カツ「でもね、まだ分かりません。元気ないもの」
そしてアムロがグダグダだから、カツの無断出撃になった。
カツはMkⅡで勝手に出て、ハヤトに修正された。
しかし卑しくもカツはホワイトベース隊の一員だった。反ティターンズ組織における血統書付きみたいなものである。
いって仕舞えば、カミーユと格は違うのである。
こんな立場でなければ、無断出撃も何度も出来る訳がない。
カツは宇宙へ行くことをハヤトから許可も貰いヒッコリーから旅立つ。
憧れだったあのソラへ。
しばらく月のグラナダでシャアとモビルスーツの訓練を受けて登場しない。
ファも一緒だ。
アーガマと合流後、無断出撃や暴言を吐くようになり、お荷物的な感じに💧
そしてヘンケン艦長率いる戦艦ラーディッシュに乗員することが多くなる。
そんなカツは1人の女の子に恋してしまう。
サラ・ザビアロフだ。
カツからの一方通行恋愛。
サラはシロッコにゾッコンである。
だからカツからの愛のメッセージは受け取れないのである。悲しきかな。カツ。
サラが現れてからカツの暴走はとまらない。
まず、白旗を掲げアーガマに投降してきたサラを逃してしまう。
そして人間不信に。
次にカミーユがサラを捕まえて、それを知るとサラに会いたいが為に無断出撃。
今度はハマーンが気に入らないと無断出撃。
そしてシロッコとジャミトフ、ハマーンとの会見を知るとシロッコを倒せばサラが考え直してくれると無断出撃。
次、カミーユがハマーンに陽動作戦を仕掛ける時に「カミーユだけに行かせるのは納得いかない」と無断出撃。
最後にサラの仇を取る!と無断出撃。
と、まぁ「無断出撃常習者」笑。
無断出撃してパイロットの能力と言えば、もともとニュータイプの素養はあるはずなのだが…アムロやカミーユのような神憑り的な能力を発揮するに至らなかった。
無断出撃…それは自由と情熱の証であった。
こうグダグダなカツだったが、組織全体に対して、物凄い影響力を発揮したのが分かる。
それは、まず前半最大の焦点である、アムロ復活に直接関与したのがカツである。
アムロの7年間引きこもり生活を叩き起こさねば、キリマンジャロでのアムロの活躍はなかった。
中盤では軍隊組織に馴染めずウジウジしていたカミーユに、先輩としての自覚を持たざるを得ないように仕向けたのも反面教師カツである。
後半にグワダン潜入というカツの起こしたアクションはシャアにハマーン抹殺を決意させ、シロッコにジャミトフを暗殺する機会を与えた。
それは同時にブレックス准将の仇を討ったとも言える。
そして怒りに燃えたジェリドがグワダンを轟沈させてしまうに至る。
カツこそ、歴史を動かすキーパーソンだったのである。
ネモを操り、メタスにも乗ったが、最終的なカツの愛機になったのはGディフィンサーである。
ガンダムMkⅡと合体分離することでMkⅡはスーパーガンダムとなる。
なのでカツはエマ中尉と戦線に出向くことが多くなった。
そんな無断出撃を繰り返す、熱い少年カツにも死がやって来た…。
カツはシロッコの乗る、ジ・O討つため放ったビームは、シロッコを庇ったサラの乗るボリノークサマーンに直撃した。
同じ過ちは繰り返す。
そうしてカツはサラを自らの手で失ってしまったのだった。
そしてカツは涙を拭い、サラの仇を討つため復讐の炎を燃やした。
シロッコを倒すには、まず目の前の敵は倒さねばならない。
エマ中尉のMkⅡとGディフィンサーの合体をハンブラビ隊が阻む。
3機が入り乱れて戦う最終戦。
カツはエマ機との合体を済ませるが、アーガマに帰還せず、大した戦力にもならないコア・ファイターでなおも戦場を徘徊する……が。
ヤザンの攻撃を自慢するカツ、しかしよそ見をした際に隕石に衝突してしまう。
ほぼ犬死に近い最期を遂げるカツ。
いまわの際に垣間見たサラの幻影がわずかばかりの救いをカツにもたらす。
永遠の半人前、生き急ぎ過ぎた少年パイロット、ここに眠る・・・・・・
【ブロンメーター84日目】