韓国野球で八百長隠蔽か 球団が事実把握しながら関与選手を放出
韓国プロ野球の八百長事件を捜査していた京畿北部地方警察庁は7日、NCダイノスの幹部2人が所属選手の八百長を把握しながら隠蔽(いんぺい)し、他球団に放出したとし、特定経済犯罪加重処罰法の詐欺容疑で取り調べたと明らかにした。
韓国ではプロスポーツ界の八百長が続いているが、韓国メディアは今回の隠蔽疑惑を「プロ野球史上最大の事件」と報じている。同庁は、ブローカーの男1人を国民体育振興法違反容疑で逮捕し、八百長行為を実行した選手やブローカー19人を同容疑で取り調べた。
同庁やメディアによると、2014年にNCに所属していたイ・ソンミン投手(26)が、ブローカーから300万ウォン(約27万円)を受け取り、同年7月のLG戦でわざと四球を与えるなどした疑いがある。NCは内部調査でこの事実を把握したが、球団幹部はイメージが悪化すると韓国野球委員会(KBO)に報告せず、「コーチとの仲が悪い」とのうわさを流して放出を画策。KTウィズがイ投手を金銭トレードで迎え入れ、NCは10億ウォンを手にしたという。