長時間労働規制法案 野党4党が罰則追加の修正案提出

長時間労働規制法案 野党4党が罰則追加の修正案提出
大手広告会社の電通が社員に違法な長時間労働をさせていたとして、厚生労働省が捜査していることを受けて、民進党や共産党など野党4党は国会に提出していた長時間労働を規制するための法案に、罰則を追加する修正を加え、衆議院に法案を再提出しました。
法案を再提出したのは民進党、共産党、自由党、社民党の野党4党です。

4党は、新入社員だった女性が過労のため自殺した、大手広告会社の電通が、社員に違法な長時間労働をさせていたとして、厚生労働省が労働基準法違反の疑いで捜査していることを受けて、労働時間に対する規制の強化を検討してきました。

その結果、4月に国会に提出していた時間外労働に上限の規制を設けることなどを盛り込んだ法案に、新たに違法な時間外労働をさせた場合は、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金を科すとした罰則を追加する修正を加え、15日、衆議院に法案を再提出しました。

民進党の山井国会対策委員長は記者会見で、「修正案は、いわば『電通事件再発防止法案』で、悲惨な過労死の事件を再発させないために必要な措置を盛り込んだ。早急に審議入りして、成立をさせたい」と述べました。