ILADY  

ILADY.キャンペーンと「新・女子力テスト」の動画について

2016年11月14日(月)

Twitterをはじめ一部のオンラインサイトで寄せられたご意見に関する説明

I LADY.は、途上国の女性支援、特にリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関連する支援を約半世紀にわたり実施してきたジョイセフが、日本国内で、2016年3月に初めて立ち上げたリプロダクティブ・ヘルス/ライツの認知・啓発キャンペーンです。
日本国内においても、ジョイセフはこれまで途上国の女性への理解、支援を促そうと、チャリティイベントを実施したり、チャリティーピンキーリングの頒布などをしてきました。その中で、日本に多くの課題があることを目の当たりにすることがしばしばありました。世界最長寿の国で、医療にも教育にもトップレベルの環境を持つはずの日本の女性たちが実はリプロダクティブ・ヘルス/ライツの認知や理解が乏しいこと、年間約100万人出生している一方で人工妊娠中絶はその約20%にあたる18万人、梅毒の全国の女性感染者は5年間で5倍に増えている(2010年の124件から2015年の574件)という調査結果などを受けて、まずは、日本におけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツの向上を目的としたキャンペーンを実施しようということに至りました。また、キャンペーン発のチャリティーアイテムやイベントの収益が途上国の女性たちのリプロダクティブ・ヘルス/ライツの向上のための支援にも使われるという仕組みで展開しています。

今回、オンライン上の一部のSNSで話題に取り上げられている「新・女子力テスト」の動画は、このキャンペーンと動画を見ていただいた方に「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について興味をもっていただくことを目的としています。

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」という言葉もまだほとんど知られていないこともあり、一般的にもよく使われる「女子力」という言葉を入り口として、自分の身体・健康について考える力を「真の女子力」と定義してこの「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について理解を深めていただけたら、という思いのもとに企画が始まりました。

動画の中にご出演いただいた女性には、クイズという形をとってはじめは一般的な「女子力」に関する質問を投げかけ、徐々に質問の内容が身体・健康、そしてリプロダクティブ・ヘルス/ライツへと踏む込むような構成になっています。

そこでリプロダクティブ・ヘルス/ライツにまつわるクイズで不正解だった方に、クイズ番組のように粉(食用に使う安全なものです)をかけ、リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは何かについて気づいてもらえるような構成にしています。
動画に出演した女性たちだけでなく、この動画を見ていただいたすべての方、女性も男性も含めて「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とは何かについて身近に考え、議論いただけるようなものを目指しました。

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とは、女性が受け身なものではなく、I LADY.の名前の由来である、女性たち自身が自分自身を愛し(Love Yourself)、自分から行動し(Act Yourself)、そして自分らしい人生を自分で決める(Decide Yourself)ことができてはじめて叶えられる権利です。

そのためには、男女ともにお互いを尊重し合い、そして女性たち自身が自分でも選択していく必要があります。

この動画では、気づきを感じてもらう手法として「実は知らない人が多い」ということをより強く知らせる方法をとりました。
最後には、粉をかぶった女性たちが意志をもった表情で前に進んでいく様子を象徴的に表現しています。

ジョイセフは、回答をした女性に、粉かけることで現実から目をそらしたり、避妊を男性任せにしていたり、受け身になっていることで、結局は自分自身に返ってきてしまう象徴的な意味合いを込めて制作しました。望まない妊娠が多い日本で、中絶や性感染症で後悔する前に、「女性が自らのからだを大切にするため・守るため」正しい知識をもってほしい、自分自身を見つめ直してほしいという思いで制作しました。 

I LADY.のキャンペーンはまだ始まったばかりです。日本全国でリプロダクティブ・ヘルス/ライツの正しい認知、普及、ひいては、世界中のすべての人がリプロダクティブ・ヘルス/ライツを享受できる社会を目指して、今後ともジョイセフは努力をしてまいります。皆さまにはご理解いただけますよう、心よりお願い申し上げます。

メールまたはメッセージで、いくつかのご批判のコメントやメールをいただきましたので、下記に項目ごとお答えします。

Q. この「新・女子力テスト」の動画はいつアップしたのか?

2016年3月3日、I LADY.キャンペーンサイト立ち上げと同時にこの動画を公開しています。

Q. なぜ「新・女子力テスト」の動画を非公開にしたのか?この動画は今後も公開されないのか?

11月9日から10日にかけて、「この動画に恐怖を感じた」「女性だけが粉をかけられる画を見てとても不快だった」「粉をかけられる行為に男性からの脅迫をかんじた」という複数のメール、批判のコメントがジョイセフに届きました。この動画を公開してからこれまで約7カ月経過していますが、動画に対する否定的なコメントを受けたのは初めてのことでした。ハラスメントだと感じ、深く傷つく方がいらっしゃることを知った以上、動画を公開し続けてはならないと判断し、11月10日の夜、一旦非公開にさせていただきました。今後、この動画は、制作意図を明確にし、バージョンアップをした上で、改めて公開していきたいと考えています。ジョイセフは、この動画を制作した当初からの思い、この動画を通じて発信したいメッセージは変わっていません。男子力テストも作ってほしいと建設的なご意見も届いていますので、現在検討中です。女性、男性ひとりでも多くの方にI LADY.キャンペーンにご理解、ご参加いただけるよう、引き続きサイトの更新、新企画の検討を続けていきたいと思います。

なお、I LADY.アクティビストの中には、「粉をかけられているのは個人ではなく、『女性に避妊を自分で選び取る選択肢を与えてこなかったこれまでの性教育』に粉をかけられているのだと私は理解しています」と伝えながら、大学の学生にこの動画を見せてレクチャーしている、という方もいます。

Q. 今回のネットや問合せで出た意見についてどう考えますか?

貴重なご意見をいただけたことにまずは感謝申し上げます。
これまでにもI LADY.の動画、サイトに関して、ジョイセフは11月1日現在、1000以上のご意見をいただいております。

中でもとくに多かったご意見は

また、意外にも多かったのが、
という男性からのコメントでした。

様々なご意見やご批判が届く中で、この動画が一つのきっかけとなり、女性たちのエンパワーメントの一歩となる新たなアクションを生んでいることは、私たちジョイセフスタッフの励みとなっています。


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