いよいよ紅葉シーズンに入り、紅葉狩りの予定を立てている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、絶景を楽しめる京都のある寺で新しいルールができたというんですが…みなさんはこのルール、どう感じますか?
秋本番を迎え、今年も紅葉を目当てに多くの観光客が訪れる古都・京都。
【観光客】
「初めてです、こんな素晴らしい紅葉」
「紅葉が美しい」
中でも紅葉の名所として名高いのが、京都市東山区にある東福寺です。
紅葉がピークを迎えると毎年、1日に約3万5000人が絶景を見に訪れます。
目玉は、境内にある高さ10メートルの「通天橋」と呼ばれる橋から見える景色。
約2000本もの楓が一斉に色づくと「紅葉の海」とも言われます。
アマチュアカメラマンはもちろん一般の観光客にとっても絶好の撮影スポットなのですが…東福寺で、この週末から新しいルールが設けられたのです。
それは…「写真撮影の禁止」
【警備係】
「橋の上では撮影禁止となっております。ご協力をお願いします」
東福寺は今月12~30日の紅葉シーズンは通天橋での写真撮影を禁止にしました。
理由は「混雑や事故を防ぐため」。
毎年、紅葉のピーク時には橋の上が大混雑するだけでなく、外国人観光客が増えたことで誘導だけでは混雑が解消しなくなったというのです。
また東福寺が引き合いに出すのは、15年前に兵庫県明石市の花火大会で見物客が転倒し11人が死亡した事故。
通天橋は事故が起きた歩道橋と通路の幅などが似ているため、「転落事故などが起きないように」と撮影禁止に踏み切りました。
このルールに観光客は…
【観光客たち】
「残念ですね。ことし綺麗なので」
「どうしても立ち止まって危険なので、それを防止されてもしかたない」
「景色を頭に残すためには、撮るよりも見てた方がいいですもんね」
写真に収めたい気持ちをぐっとこらえているようですが、中には…。
【記者リポート】
「通天橋での撮影は禁止になっているのですが、みなさんそれをわかっていながらも、絶景を目の前にすると写真を撮らずにはいられない様子です」
【観光客】
「撮った。きょうは空いてたんで迷惑かけないように」
【外国人観光客】
「ものすごく悪いことではないと思って撮ってしまった」
紅葉の絶景を目の前にしながら、撮影はできないという新しいルール。
浸透するにはもう少し時間がかかるかもしれません。
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