11月15日 10時42分
10月、宇都宮市で手製の爆弾とみられる爆発物が使われた事件が起きたことなどを受けて、爆発物の原料となる薬品を販売する際の対応方法を確認する訓練が名古屋市のドラッグストアで行われました。
名古屋市東区のドラッグストアで行われた訓練には店員や警察官10人が参加し、不審な客が爆発物の原料となる尿素を大量に購入しにきたという想定で行われました。
不審者にふんした警察官が、陳列棚から化粧品の材料となる粉末の尿素が入った箱をレジに持ってきて「たくさん欲しいので在庫はないか」と尋ねると、店長が本人を確認する証明書の提示と、利用目的などを記入するよう求める手順を確認しました。
そして、男があきらめて立ち去ると、「大量に購入しようとした客が来た」などと、速やかに警察に通報しました。
警察によりますと、ドラッグストアなどで販売される商品の中にも爆発物の原料となる成分が含まれていて、尿素のほかに硝酸アンモニウムやアセトン、ヘキサミン、硝酸カリウムを含むものについては販売の際、客の氏名や住所などの確認を徹底するよう店に求めているということです。
東警察署の相木三登志署長は「爆発物を使ったテロを防ぐためにも訓練などを通じて対策を徹底していきたい」と話していました。
新着ニュース