【ネタバレあり 映画「何者」批評】 現代人の実像を描いているが、気分は晴れない
現代人の、たとえ100点満点で10点であろうとも、リアルになにかものごとを作り出すことを怖がり、逆に他人に対しては平気でこき下して、自分のほうが上と主張しまくっている、とりわけtwitterや2ちゃんねるに顕著な実像に触れられた。
たぶん私のことも、2ちゃんねる等々で有名になって、たまにネットニュースになって炎上したりしているので、参考にされているのではないか?と思ってしまう。
改めて思うに、ヒトに対して、たとえばなにかの主義・主張を書くときに、100点の書き方をしても10人しか理解してくれないならば、それは広まらない。
けれども、10点でいいから(おばちゃんの話題になるような軽い話でいいから)、100人に理解してもらったほうが、それだけ理解しやすいのだから、ウワサにもなって、伝播しやすいと考える。
それを何度も何度も繰り返せば、強力なメディアツールになれるはずである。
あらゆる主義・主張が、100点の書き方をして10人しか理解しない、いや1人さえも理解しないような・・・いや自分さえ、実は理解できていないような、難解なものに陥っているのは、いろんな意味で問題である。
やはり、10点でいいからおばちゃんのウワサになる、そんなことから伝えていけばいいと考える。
私は自慢ではないけど、おばちゃんのウワサになるのは得意だし。
ちなみに、演劇の要素が多分に入れてあったのは面白かった。
たとえ貧乏でも、表現を探求し続ける人々を、できるだけ応援したいと考える。
そう思って調べたら、監督の三浦大輔さんは・・・・あれ?ハマの番長?と思ったら、同姓同名の別人らしい。
劇団「ポツドール」主宰とかで、だから演劇の要素が多いのか。
気分が晴れないのは、なにかを生み出せない自分という切り口よりも、なにかを生み出す自分という切り口で描いて欲しかったと思うところである。
成功物語で終わるのも、必ずしも良くはないけれども、これもまた、低い点であっても伝播するという意味では、成功する者からの視点が欲しいと思ったからである。
演劇の要素を多めに取り入れているのだから、もう少し拓人が目覚めてさらにもう一歩踏み出すところがあったほうが、私も気分が良かったし、観客の評価も良くなり、もう少し話題にしてもらえたと思う。
そこを考えて、5点満点の4点とする。
あと私が1分面接を受けるとすると、もっとひねって違うことをすると考えた。
「私は人を観察し説明する能力があります。たとえば(面接官の)あなたは、こんな良いところがありますね。(別の面接官の)あなたは、こんな良いところがありますね。(さらに別の面接官の)あなたは、こんな良いところがありますね。この能力を貴社での事業に活かしたいです。」
と言ったらどうだろう。
もうそれだけで、瞬時の機転が利くという能力を示せて、興味を持ってくれる企業が必ずあると考える。
それはたとえば占い師みたいだけれども、やはり企業は占い師みたいに話術を持っている者を、基本的には採用したいと考えると思うし。
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