元企業家 修行の寺開く(読売新聞/東京多摩)
[2010年09月23日(Thu)]
010(平成22)年09月23日(木・祝)
ホーム>地域>東京多摩
元企業家 修行の寺開く
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20100922-OYT8T01101.htm
檜原村天光寺 高尾住職

法話の準備をする高尾住職
飲食業や不動産業など6社を経営する企業家から、
住職に転身した人がいる。檜原村本宿にある
「真言宗臼杵山 天光寺」の高尾聖賢さん(59)。
経営者時代、取引先などの接待を毎日のように繰り返すうちに、
「利益のみを追求するあり方に疑問を持った」
ことから仏門に入り、修行専門の寺を開いた。
自身の社会人経験から、
名刺の渡し方や人脈の作り方も伝授している。
●
同寺を開山したのは2002年12月。
「修行の指導に専念したい」
という高尾住職の方針で、檀家(だんか)を持たず、
墓地もない。
高校卒業時、父親の事業が失敗し、家計を支えるために
飲食業を始めたという高尾住職。
事業は軌道に乗ったが、親しくなった客から
自殺を考えていることを打ち明けられ、
「人は幸せになるために生まれてきたはずなのに」
と考えるようになったという。
元々、仏教に興味があり、
39歳の時、本格的に修行を開始した。
現在、
「感謝の心を持って、毎日を積極的に生きてもらいたい」
との思いで、修行者を受け入れている。
当初の申込者は月に2人ほどだったが、
「修行することで、仕事でも前向きに考えられるようになった」
などという評判が口コミやブログで広まり、
多い時でひと月に600人が修行に訪れているという。
●
修行はあいさつの仕方や座禅、写経のほか、
滝行も用意されている。
滝は寺から車で20分の場所にある。
最近では、企業が新人研修やスキルアップ研修の一環として
活用したり、社員が個人的に申し込んだりする例が
増えているという。
今年から修行を採り入れた港区の企業は
「離職率が高く、頭を悩ませていた。
修行を通じて精神的な強さを身に着けてもらおうと考えた」
と狙いを話す。
同僚5人で1泊2日の修行に参加した
渋谷区、会社員 加藤貴一さん(23)は
「もう一度、仕事を頑張ってみようと、
新たな気持ちになれた」
とその効果を語る。
個人で申し込む場合の費用は、食事付きで1日7,500円。
企業の場合は要相談。
問い合わせは同寺((電)042・598・3133)へ。
読売新聞 2010年09月23日(木・祝)
ホーム>地域>東京多摩
元企業家 修行の寺開く
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20100922-OYT8T01101.htm
檜原村天光寺 高尾住職
法話の準備をする高尾住職
飲食業や不動産業など6社を経営する企業家から、
住職に転身した人がいる。檜原村本宿にある
「真言宗臼杵山 天光寺」の高尾聖賢さん(59)。
経営者時代、取引先などの接待を毎日のように繰り返すうちに、
「利益のみを追求するあり方に疑問を持った」
ことから仏門に入り、修行専門の寺を開いた。
自身の社会人経験から、
名刺の渡し方や人脈の作り方も伝授している。
●
同寺を開山したのは2002年12月。
「修行の指導に専念したい」
という高尾住職の方針で、檀家(だんか)を持たず、
墓地もない。
高校卒業時、父親の事業が失敗し、家計を支えるために
飲食業を始めたという高尾住職。
事業は軌道に乗ったが、親しくなった客から
自殺を考えていることを打ち明けられ、
「人は幸せになるために生まれてきたはずなのに」
と考えるようになったという。
元々、仏教に興味があり、
39歳の時、本格的に修行を開始した。
現在、
「感謝の心を持って、毎日を積極的に生きてもらいたい」
との思いで、修行者を受け入れている。
当初の申込者は月に2人ほどだったが、
「修行することで、仕事でも前向きに考えられるようになった」
などという評判が口コミやブログで広まり、
多い時でひと月に600人が修行に訪れているという。
●
修行はあいさつの仕方や座禅、写経のほか、
滝行も用意されている。
滝は寺から車で20分の場所にある。
最近では、企業が新人研修やスキルアップ研修の一環として
活用したり、社員が個人的に申し込んだりする例が
増えているという。
今年から修行を採り入れた港区の企業は
「離職率が高く、頭を悩ませていた。
修行を通じて精神的な強さを身に着けてもらおうと考えた」
と狙いを話す。
同僚5人で1泊2日の修行に参加した
渋谷区、会社員 加藤貴一さん(23)は
「もう一度、仕事を頑張ってみようと、
新たな気持ちになれた」
とその効果を語る。
個人で申し込む場合の費用は、食事付きで1日7,500円。
企業の場合は要相談。
問い合わせは同寺((電)042・598・3133)へ。
読売新聞 2010年09月23日(木・祝)