白鵬 史上3人目の通算1000勝を達成
大相撲の横綱・白鵬が、九州場所3日目の結びの一番で平幕の魁聖に勝ち、史上3人目の通算1000勝を達成しました。
白鵬は九州場所3日目の15日、平幕の魁聖と対戦し、鋭い踏み込みから右を差し、左の上手も引いて、かいなを返したあと、豪快な上手投げを決めて勝ち、初日から3連勝とし、通算での勝ち星を1000勝としました。
1000勝達成は歴代2位の通算1045勝の記録を持つ元横綱・千代の富士と、歴代1位の通算1047勝を挙げた元大関・魁皇に続き、史上3人目の大記録です。
白鵬は平成13年春場所の初土俵から94場所、およそ15年半での大台到達で、千代の富士よりも、およそ4年、魁皇よりも6年半早い、異例のスピードで白星を積み上げました。
また、幕内での勝ち星は15日で906勝となり、こちらは白鵬がすでに歴代1位となっています。
1000勝達成は歴代2位の通算1045勝の記録を持つ元横綱・千代の富士と、歴代1位の通算1047勝を挙げた元大関・魁皇に続き、史上3人目の大記録です。
白鵬は平成13年春場所の初土俵から94場所、およそ15年半での大台到達で、千代の富士よりも、およそ4年、魁皇よりも6年半早い、異例のスピードで白星を積み上げました。
また、幕内での勝ち星は15日で906勝となり、こちらは白鵬がすでに歴代1位となっています。
「ようやく達成できました」
横綱・白鵬は「うれしいです。最高です。名古屋場所、秋場所と、待ったがかかりましたが、ようやく達成できました」と振り返りました。
そのうえで、「同じ土俵で戦っていた魁皇関が1000勝を達成したときはすごいなと思っていたけど、まさか自分が3人目になるとは当時は思っていなかった」と話しました。
そして、元大関・魁皇が記録した歴代1位の通算1047勝も見えてきているのではないかと聞かれると、「まずは1001勝です」と話していました。
そのうえで、「同じ土俵で戦っていた魁皇関が1000勝を達成したときはすごいなと思っていたけど、まさか自分が3人目になるとは当時は思っていなかった」と話しました。
そして、元大関・魁皇が記録した歴代1位の通算1047勝も見えてきているのではないかと聞かれると、「まずは1001勝です」と話していました。
元魁皇の浅香山親方「まだ通過点」
歴代1位の通算1047勝の記録を持つ元大関・魁皇の浅香山親方は、白鵬が1000勝を達成した結びの一番を勝負審判として土俵の下で見届けました。
浅香山親方は「力強い相撲だった。自分は長く相撲を取っただけで地位も年齢も違うから、自分の記録とは比べることはできないし、比べるのは申し訳ないくらい。白鵬はまだまだ若いし、通過点だろう」と話していました。
浅香山親方は「力強い相撲だった。自分は長く相撲を取っただけで地位も年齢も違うから、自分の記録とは比べることはできないし、比べるのは申し訳ないくらい。白鵬はまだまだ若いし、通過点だろう」と話していました。
師匠の宮城野親方「努力の結果が今出た」
横綱・白鵬の師匠で、元幕内・竹葉山の宮城野親方は、「小さかったあの子が、まさか、これだけの力士になるとは、という気持ちでいっぱい。素直で、まっすぐだったから強くなった」と、入門当時からの成長を思い出しながら感慨深そうに話しました。
そして、「今場所前も自分の体のことを考えていろいろ努力をしていた。その努力の結果が今、出たのだと思う。本人は次は幕内での1000勝を狙いたいんじゃないか」と今後のさらなる活躍に期待を寄せていました。
そして、「今場所前も自分の体のことを考えていろいろ努力をしていた。その努力の結果が今、出たのだと思う。本人は次は幕内での1000勝を狙いたいんじゃないか」と今後のさらなる活躍に期待を寄せていました。
八角理事長「とてつもない数字」
日本相撲協会の八角理事長は、「けががほとんどなく、ここまで来ているのがすごい。とてつもない数字で丈夫でないとできない記録。どこまで伸ばすか想像もつかない」と称賛しました。
そのうえで、「本場所はもちろん、巡業にも、ほとんど参加するなど責任感を持って横綱の務めを果たしているのは立派。これからも今までどおりの白鵬でいい。まずは、ここでほっとせず、今場所優勝を目指してほしい。そのほうが記憶に残る」と話していました。
そのうえで、「本場所はもちろん、巡業にも、ほとんど参加するなど責任感を持って横綱の務めを果たしているのは立派。これからも今までどおりの白鵬でいい。まずは、ここでほっとせず、今場所優勝を目指してほしい。そのほうが記憶に残る」と話していました。
通算1000勝までの道のり
白鵬はモンゴル出身の31歳で、15歳で来日して宮城野部屋に入門し、平成13年の春場所で初土俵を踏みました。
当時の体重は80キロで、初めて番付に名前が載った夏場所の最初の相撲では敗れ、苦いデビューでしたが、体が大きくなるにつれて、天性の体の柔らかさに力強さが加わり、一気に番付を上げ、5年後には大関に昇進しました。
さらに、その1年後には横綱に昇進し、平成19年から去年まで9年連続で年間最多勝に輝くなど、圧倒的なペースで白星を重ねてきました。
平成22年には初場所14日目から九州場所初日まで勝ち続け、昭和以降では元横綱・双葉山の69連勝に次ぐ、63連勝を記録しました。
また、去年の初場所には33回目の優勝を果たし、優勝回数で昭和の大横綱、大鵬の記録を44年ぶりに塗り替え、単独で歴代最多となりました。
その後は元横綱・千代の富士と元大関・魁皇に続く、史上3人目の通算1000勝を目標に掲げてきました。ことしの夏場所では37回目の優勝を全勝で飾り、続く名古屋場所は10勝5敗に終わったものの、通算の勝ち星を997勝に伸ばしました。
秋場所は右足の親指や、左膝のけがなどで横綱に昇進して以来、初めて15日間すべて休場し、今回の九州場所では、けがからの復活と目前に迫った通算1000勝の大記録達成を目指し、土俵に上がっていました。
当時の体重は80キロで、初めて番付に名前が載った夏場所の最初の相撲では敗れ、苦いデビューでしたが、体が大きくなるにつれて、天性の体の柔らかさに力強さが加わり、一気に番付を上げ、5年後には大関に昇進しました。
さらに、その1年後には横綱に昇進し、平成19年から去年まで9年連続で年間最多勝に輝くなど、圧倒的なペースで白星を重ねてきました。
平成22年には初場所14日目から九州場所初日まで勝ち続け、昭和以降では元横綱・双葉山の69連勝に次ぐ、63連勝を記録しました。
また、去年の初場所には33回目の優勝を果たし、優勝回数で昭和の大横綱、大鵬の記録を44年ぶりに塗り替え、単独で歴代最多となりました。
その後は元横綱・千代の富士と元大関・魁皇に続く、史上3人目の通算1000勝を目標に掲げてきました。ことしの夏場所では37回目の優勝を全勝で飾り、続く名古屋場所は10勝5敗に終わったものの、通算の勝ち星を997勝に伸ばしました。
秋場所は右足の親指や、左膝のけがなどで横綱に昇進して以来、初めて15日間すべて休場し、今回の九州場所では、けがからの復活と目前に迫った通算1000勝の大記録達成を目指し、土俵に上がっていました。