オリーブ油は、心臓病のリスクをへらす?でも、それは他の油と比べたらの話。
2004年にアメリカ食品医薬品局(FDA)は、オリーブ油を使った製品のラベルに次のような文を加えることを許可しました。
Limited and not conclusive scientific evidence suggests that eating about 2 tablespoons (23 grams) of olive oil daily may reduce the risk of coronary heart disease due to the monounsaturated fat in olive oil. To achieve this possible benefit, olive oil is to replace a similar amount of saturated fat and not increase the total number of calories you eat in a day. One serving of [name of food] contains [x] grams of olive oil.
(限定的、確定とは言えない科学的証拠ではありますが、オリーブ油に含まれている一価不飽和脂肪酸により、毎日の大匙2杯(23グラム)のオリーブオイル摂取は虚血性心疾患のリスクを減らすかもしれないという研究結果がでています。この恩恵にあずかるためには、以前摂取していた飽和脂肪酸を同量のオリーブ油で置き換えます。これには、あなたが一日に食べるカロリーの合計数を増加させないことです。)1サービングサイズの(製品名)には(X)グラムのオリーブ油が使われています。
つまり、飽和脂肪酸が含まれている食べ物の代わりに、その飽和脂肪酸の分だけをオリーブ油に置き換えれば、心臓病のリスクを減らすことができると書いています。
これは、オリーブ油をどんどん加えていけば健康になると言っているのではありません。他の植物油よりはオリーブ油を使うほうがマシだよと言っているだけです。
オリーブ油自体にも、100グラム中に14グラム飽和脂肪酸が含まれています。そもそも、飽和脂肪酸が心臓病を増やすのであれば、オリーブ油でさえも使わなければいいのです。
オリーブ油は、血流を阻害する
前回に見ましたが、オリーブ油は、ジャンクフード並みに、血流を悪くします。
オリーブ油は、血管にとってはジャンクフードと同じ。その対処法。
オリーブ油は、たいしてポリフェノールが含まれているわけではない。
この論文では、いろいろな食品のポリフェノールの量を調べています。
エクストラバージンオリーブオイルは10mg。それに比べて、リンゴは143mgでエクストラバージンオリーブオイルの14.3倍のポリフェノールが含まれています。栗は230mgでエクストラバージンオリーブオイルの23倍のポリフェノールが含まれています。ビールでさえ2倍の22mgのポリフェノール、エクストラバージンオリーブオイルは、ビールよりポリフェノールが少ないです。
オリーブ油は、たいして抗酸化物質が含まれているわけではない。
上記の論文で、いろいろな食品の抗酸化物質の量も載っています。抗酸化物質の量についても同じ結果が。
エクストラバージンオリーブオイルは8.8ポイントの抗酸化物質が含まれています。それに比べて、イチゴは、480ポイント(55倍)の抗酸化物質がふくまれています。リンゴは221ポイント(25倍)の抗酸化物質が含まれています。ホウレンソウは170ポイント(19倍)もの抗酸化物質が含まれています。
オリーブ油は、たいしてビタミンEが含まれているわけではない。
オリーブ油は、 ビタミンEがたくさん含まれていると言われますが、ビタミンEがもっと含まれている食べ物はたくさんあります。エクストラバージンオリーブオイル(おおさじ1杯) 1.94ミリグラム
アーモンド(1カップ) 36.65ミリグラム
サンフラワーシード(1カップ) 33.41ミリグラム
トマトピューレ(1カップ) 4.92ミリグラム
カブの葉(1カップ) 4.36ミリグラム
ホウレンソウ (1カップ) 3.74ミリグラム
スイスチャード(1カップ) 3.31ミリグラム
グレートノーザン豆 (1カップ) 2.07ミリグラム
やっぱりナッツ系がビタミンEを多く含む感じですが、一部の緑黄色野菜も負けてませんね。
他には、何がオリーブ油に含まれる?
ポリフェノール、抗酸化物質、ビタミンE、あとはほとんどが脂質。それがオリーブ油に含まれるものといった感じでしょうか。。。
ということで、オリーブ油よりも、プラントベース食で、野菜やフルーツなどのより良いものを摂ったほうがいいんじゃない?というお話でした。
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