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川淵会長“独裁”に反旗まで バスケ協会に燻ぶる新たな火種

 登録料の値上げは、大幅にアップする役員給与を捻出するためではないか、との疑念まで出てきているのだ。

 男子代表は来月4日からセルビアで行われる世界最終予選にリオ五輪出場の望みをつなぐが、肝心の代表強化策にも問題があるという。

「わずか1週間の合宿と欧州遠征数試合だけで五輪最終予選に臨む。代表戦前に選手を集めるサッカー方式を取っていますが、バスケットボールとサッカーでは当たり前ですが競技の特性が違う。リオ大会はもちろん、20年東京大会に向けて、川淵会長をはじめとするサッカー出身者にどこまで具体的な強化策があるのか心配です。今度のリオ五輪には、日本から審判の派遣もありません。これは有史以来初めてのことです。FIBA(国際バスケットボール連盟)に対して川淵体制がどんな対応をしてきたのか。国際感覚、コミュニケーション能力、交渉力の欠如を問われてしかるべきだと考えています」(日本バスケットボール推進協議会)

 川淵会長はそもそも、男子リーグの分裂問題などでFIBAから無期限の資格停止処分を受けたJBAから招聘され、処分解除の救世主として会長に就いた。その川淵会長が「独裁者」になって、新たな火種を生んでいるとしたら、皮肉なものである。

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