|
「本宗の緇素(しそ)宜しく其の総力を挙げて国難に赴き率先垂範挺身奉公祖先の遺風を顕彰して雄渾なる皇謨を翼賛し以て皇恩に報い奉らんことを期すべし。」(太平洋戦争開戦時の管長告諭。『仏教タイムス』08.1.1号より)
(注)緇素‥黒衣と白衣、すなわち出家と在家のこと
この告諭からもわかるように、先の戦争を反省するということは「天皇」中心の国家観および世界観を反省することである。曹洞宗が天皇制や当時の教団活動をどのように批判し反省したか、過分にしてわたしは知らない。
問題を曖昧にして、先に進むことなどできない。
何度も書いたが、内山愚童は「天皇制」に反対したのである。いま曹洞宗が人権啓発ビデオで愚童をとりあげるならば、天皇制批判は絶対避けて通れないはずだ。はたしてどう誤魔化しているのか、見るのが楽しみのような気もする。 |
No.504 2007/12/30(Sun) 13:17:18
|