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トランプ氏「NYタイムズが読者に謝罪した」

読売新聞 11/15(火) 9:21配信

 【ニューヨーク=吉池亮】13日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、大統領選の結果を受けて「我々は新大統領に対し、公正な報道を続ける」とする読者へのメッセージを公表した。

 メッセージは同紙発行人、アーサー・サルツバーガー会長らの連名。3ページ目で「選挙結果は劇的で予想外だった。トランプ氏が全く型破りだったため、我々メディアは彼に対する有権者の支持を過小評価したのか。なぜこのような結果となったのか」などと振り返った。

 そして「選挙の重大な結果と、それに先立つ報道や世論調査を踏まえ、あらためてジャーナリズムの基本的な役割を果たすことをめざす」と表明した。

 同紙は民主党のヒラリー・クリントン氏(69)を支持していたが、「新大統領についても精度の高い公正な報道を続ける」などと訴えた。

 これに対し、ドナルド・トランプ氏(70)は同日、ツイッターに「私のことを悪く報じたニューヨーク・タイムズ紙が読者に謝罪の手紙を出した」と書き込んだ。また、「これで報道姿勢が変わるだろうか。疑問だな」などともツイート。同紙が「トランプ現象」を適切に評価しなかった結果、「購読者数を何千という単位で減らしている」などと、具体的な根拠は示さずに主張した。

 同紙は選挙期間中、トランプ氏を繰り返し批判したことについて、保守系メディアから「偏向報道だ」と攻撃されている。

最終更新:11/15(火) 12:53

読売新聞