【巨人】由伸監督、小林誠も特別扱いしない「10時間メニュー」課す

2016年11月15日6時0分  スポーツ報知
  • 秋季キャンプが行われている宮崎へ到着した小林

 侍でもレギュラーにあらず―。巨人の高橋由伸監督(41)が14日、15日から宮崎秋季キャンプに参加する小林誠司捕手(27)に、新人や育成選手と同等の「10時間メニュー」を課す考えを明かした。今季129試合出場と侍ジャパン選出の実績は参加メンバーでブッちぎりだが、特別扱いせずに徹底的に鍛え上げる。

 さらっと連ねた言葉に、高い期待が宿った。連日10時間練習が続く秋季キャンプ。小林誠について問われた由伸監督は、平然と言った。

 「ここに来ているメンバーとそう大差ないでしょうから、きっちりやらせますよ、小林は」

 「ここに来ているメンバー」は育成9人を含め、1軍実績に乏しい選手ばかり。今季1軍129試合出場で侍にも選ばれた背番号22はレギュラー扱い…と思いきや、指揮官の診断は全く違った。年間通じて出場=正捕手ではない。成績を伴い、チームを引っ張ってこそ―という由伸流レギュラー論の表れだった。

 今季は打率2割4厘、4本塁打、35打点。打力を始め、個の力をさらに引き上げる必要がある。由伸監督は迷わず、来春の1軍を目指す若手や支配下を狙う育成選手と同等のハードメニューを課す方針を明言した。

 「普通でしょ。坂本とは違うんだから。ちょっと(今年は)離脱した時期はあったけど、(1年間)体力が持ったというところ。それ以外はどうなの?」

 小林誠には天性の鉄砲肩がある。攻撃力、総合力を上げれば、チームを支える捕手になれる可能性がある。指揮官は代表経験も飛躍への契機にすることを願った。

 「せっかくキャンプでできない経験をしたんだから、それはいい経験としてね。ただ経験だけで補えないものがたくさんある。やることをやらないと」

 この日宮崎に入った小林誠は、指揮官に呼応するように「レベルアップのために練習、練習です」と力を込めた。高いハードル設定は期待の裏返し。由伸監督がレギュラーと認めた時、阿部に次ぐ不動の正捕手が誕生する。(宮脇 央介)

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