妊娠しやすい日が分かる!排卵日予測のための基礎体温の測り方
今日から妊活スタート!それなら、まず始めたいのが基礎体温の計測です。
毎日基礎体温を測り、グラフにすることで分かることは色々ありますが、妊活にとっての最大のメリットは、妊娠しやすい日を予測できることです。
そのタイミングを狙って夫婦生活を持つことで、妊娠確率を高めることが出来ます。毎月の妊娠のチャンスを逃さないために、基礎体温について正しく知っておきましょう。
基礎体温で分かること
- 妊娠しやすい日を予測できる
- 生理の始まる日を予測できる
- 排卵が行われているか判断できる
- 女性ホルモンの分泌状態が分かる
- 妊娠の可能性の有無を判断できる
基礎体温表(グラフ)を2~3ヶ月つけることで、基礎体温の上下から身体のリズムを把握出来るようになります。
- 妊娠しやすい日
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排卵日の4日前から可能性が高くなり、2日前と前日が最も妊娠しやすくなります。
- 生理の始まる日
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高温期から低温期に移るときに生理が始まります。
- 排卵が行われているかの判断
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体温の変化が乏しく、低温期と高温期がハッキリしないグラフになる(2層にならない)場合は、排卵が行われていない(無排卵)の可能性があります。
無排卵でも生理(月経)はありますが、生理周期は不安定になります。出血が少なくなったり、だらだらと長く続くようになります。
無排卵の状態だと妊娠は難しくなるため、婦人科を受診して治療を行いましょう。
- 女性ホルモンの分泌
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基礎体温表が正常なグラフを描かずガタガタになるようだと、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
また、グラフがガタガタになる要因として、ストレスや自律神経の乱れによる場合もあります。
- 妊娠の可能性の有無
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高温期が普段よりも長く続くと妊娠の可能性があります。個人差はありますが、高温期が2週間以上続いたときは、妊娠検査薬で確認してみましょう。
基礎体温の測り方
基礎体温は、僅か0.3~0.6℃という微妙な体温の変化を記録していくものです。そのため、正確な数値を得るためには、正しく計測することが大切になります。
基礎体温計
基礎体温を測るときは、通常の体温計ではなく、小数点第二位まで表示される基礎体温計(婦人体温計)を使用します。
基礎体温計の選び方
毎日使うものだから、自分の生活習慣に合うものを選び、計測が負担にならないようにしたいものです。色々なメーカーから販売されているので、選ぶ際にチェックすべきところを見ていきましょう。
機能の違い
- 単機能
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基礎体温を計測するだけのシンプルな体温計
- 高機能
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体温計測のほか、メモリ、グラフ機能、アラーム、スマホ連動など多機能なもの
朝忙しかったり、出来るだけギリギリまで寝ていたいというなら、メモリ機能付きの高機能タイプを選びましょう。
逆に、色々な機能が合っても使い切れないという人は、シンプルな単機能タイプがオススメです。
計測方法の違い
予測方式と実測式という2種類の計測方法があります。
- 予測方式
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短時間で測れるのが最大のメリットですが、実測検温に比べて正確性に劣ります。とはいえ、JIS規格で誤差0.05℃を越えないよう定められているので、かなり正確な計測が可能になっています。
- 実測式
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約5分間動かず、体温が測り終わるまで待たなくてはなりません。計測に時間がかかるのが難点ですが、正確な計測が可能です。
実測式の計測時間5分というのは、かなり長く感じられるもの。正確に測れることは大切ですが、毎朝続けられることも大切です。
基礎体温計によっては、予測方式と実測式の両方の機能を持っているものもあるので、購入するときに忘れずにチェックしましょう。
正しい基礎体温の測り方
- 枕元に体温計を置いて寝る
- 朝目が覚めたら、身体を起こさず寝たままの状態で計測
- 検温位置は舌下(舌の裏)
- 体温を確認し基礎体温表に記入する
- 毎朝、なるべく同じ時間に測る
平日はともかく、土日は起きる時間が遅いという人もいると思います。毎朝同じ時刻に測るのが理想ですが、起きる時間が異なる場合も、正しい計測を心がければ大きな問題はありません。
また、測り忘れてしまった場合も、慌てる必要はありません。1日や2日忘れても、1ヶ月のグラフを見れば、全体像は問題なく掴めます。あまり細かいことは気にせず、長く続けることを優先するようにしましょう。
妊娠しやすい日にタイミングを合わせる
基礎体温表をつけることで、排卵日の予測が出来るようになったら、妊娠しやすい日に合わせて性交することで、妊娠確率を高めることが出来ます。
妊娠しやすい日
- 妊娠の可能性があるのは排卵日の5日前から翌日
- 最も妊娠しやすいのは排卵日の前日と前々日
排卵日
- 最低体温日の当日。もしくは、その翌日、翌々日です。最低体温日の前日という場合もあります。
基礎体温で分かるのは、あくまで排卵の予定日です。数日ずれることも十分あり得ます。排卵予想日の前後に複数回性交をする。というのが最も現実的です。
射精後の精子の寿命
射精後の精子の受精可能な期間は、およそ2~3日程度。長くても1週間とされています。この間に排卵があれば、妊娠の可能性が高まります。
卵子の受精可能期間
卵子の受精できる時間は、排卵後およそ6~8時間とされています。
精子の受精機能は2~3日あるので、妊娠しやすい排卵日前後は、2~3日に1度の頻度で性交すると、より妊娠の可能性が高まります。
排卵日の予測を助ける排卵検査薬
基礎体温での排卵予測が難しい。良く分からないというときは、排卵検査薬を試して見ましょう。
これはその名の通り、排卵日を予測する検査薬で、妊娠検査薬のように尿をかけて検査するものです。
排卵のおよそ36時間ぐらい前から、尿中の黄体形成ホルモン(LH)の濃度が上昇します。それに対して検査薬が反応することで、排卵を事前に察知することが出来ます。
購入できる場所
国内で流通している排卵検査薬は、2009年6月の薬事法改正により、通販は出来ません。薬剤師のいる薬局、ドラッグストアで購入する必要があります。
海外産の排卵検査薬は通販できるものもあります。
代表的な排卵検査薬
ロート製薬ドゥーテストLH
薬局で購入できる排卵検査薬で最も人気のあるドゥーテストLH。
7本入り2,916円、12本入り4,104円(税込)です。
2秒尿をかけ、判定に要する時間は5分。排卵の36時間前から陽性反応があらわれます。判定基準ラインが分かりやすいので、迷わず陽性反応が分かるのが特徴です。
次回の月経予定日の17日前から、1日1回検査をします。
メーカーによって感度や検査時間が異なります。うまく反応が出ない場合は、別の排卵検査薬を試してみましょう。
何度試しても陽性反応が出ない場合は、婦人科で相談した方が安心です。
陽性反応が出た当日がチャンス
排卵検査薬で分かるのは、最長でも排卵の36時間前です。検査のタイミングによっては、当然これよりも短くことがあり得ます。
そのため、陽性反応が出た日が、排卵検査薬で分かる最も妊娠しやすい日となります。排卵検査薬に頼り切ると、予定も立てづらくなるため、基礎体温表による予測と併せて使用するようにしましょう。
妊娠のチャンスとなる排卵期を無駄にしないために
基礎体温をつけ身体のリズムを知ることで、排卵日の特定は難しくても、排卵期の見当は付けられると思います。
精子は2日程度受精できるので、排卵期に複数回性交を行えば、多少予想がズレたとしても大丈夫です。
毎日しっかり基礎体温をつけて、妊娠しやすい排卵日の前後数日を大切にしていきましょう。
旦那さんのプレッシャーにならないように
排卵は月に1度なので、妊娠に焦りが出てくると、「この日は絶対だからね!」と旦那さんに強く協力して貰うようになるかもしれません。
しかし、それがプレッシャーになってしまうと、旦那さんが萎えてしまい、最後まで出来ない。ということにもなりかねません。
授かりたい気持ちも分かりますが、それで夫婦関係が悪くなってしまえば、それこそ妊娠が遠ざかってしまいます。妊活がストレスにならないように気を付けつつ、男性機能の調子を整える亜鉛などの栄養を摂って、パワーを付けてもらうようにしましょう。
女性も妊娠しやすい身体づくりを心がける
妊娠しやすい日にタイミングを合わせているのに、なかなか妊娠しない。それは、妊娠力が落ちているからかもしれません。
生殖機能が低下していたり、卵子の質が良くない状態だと、排卵にタイミングを合わせても、授かりにくくなってしまいます。
冷え体質の改善や、普段の栄養バランスなどを見直して、妊娠力を高めることを忘れないようにしましょう。