タイで伝統の灯籠流し 国王追悼で静かな祈り

タイで伝統の灯籠流し 国王追悼で静かな祈り
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タイでは14日夜、水辺に灯籠を浮かべて自然の恵みに感謝する伝統の祭りが行われましたが、先月に死去したプミポン国王への追悼が続く中、ことしは派手な演出が控えられ、祭り本来の姿に立ち返って多くの人々が静かに祈りをささげていました。
タイの「ロイクラトン祭り」は、花や線香を乗せた灯籠を水辺に浮かべて自然の恵みに感謝する伝統の祭りで、旧暦12月の満月の夜にあたる14日夜、各地で行われました。

このうち首都バンコクの王宮に近いチャオプラヤ川のほとりの公園では、多くの家族連れなどが集まり、色とりどりの灯籠を川に浮かべていました。

例年は祭りに合わせて各地で花火が打ち上げられたり、さまざまなイベントが開かれたりしますが、国民から絶大な尊敬を集めるプミポン国王が先月死去したことを受けて、ことしは派手な演出が控えられ、多くの人々が祭り本来の姿に立ち返り、静かに祈りをささげていました。

祭りに訪れた女性は「プミポン国王が死去した悲しみはまだ癒えていませんが、すべての人が国王の教えに従ってよい行いができるよう祈ります」と話していました。