トランプ次期大統領に抗議 米で高校生が授業を放棄

トランプ次期大統領に抗議 米で高校生が授業を放棄
アメリカのトランプ次期大統領に対する抗議デモが全米で続くなか、首都ワシントン近郊の高校では、およそ1000人の生徒が授業を放棄して、街頭でトランプ氏への大規模な抗議デモを行う異例の事態となっています。
アメリカでは、トランプ次期大統領が今月8日の大統領選挙で勝利してから全米の都市部を中心に6日連続でトランプ氏への抗議デモが続いています。

こうした中、14日、首都ワシントン近郊のメリーランド州にあるヒスパニック系の生徒が多い公立高校ではおよそ1000人の生徒が一斉に授業の出席を放棄し、街に出て抗議デモを行う異例の事態となりました。デモの様子は、メディアがヘリコプターで生中継するなど大きく伝えられました。

学生たちは「トランプ氏は私の大統領ではない」と書かれたプラカードを持ち、「差別は受け入れられない」とか、「移民を歓迎しよう」などと声を上げていました。

参加した男子学生は「トランプ氏が大統領になることは変えられませんが、トランプ氏の考えは支持できないと表明したいと思っています」と話し、トランプ氏は移民などへの差別的な言動を止めるべきだと訴えていました。

トランプ氏は、抗議デモについてツイッターで、「デモの参加者は私たちの偉大な国への情熱を持っている」と述べ、融和を呼びかける姿勢を示していますが、抗議活動が収束に向かう見通しは立っていません。