パク大統領の弁護士選定 検察と事情聴取の日程など調整
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韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の知人や側近らが逮捕された一連の事件を巡って、大統領側は弁護士を選定したことを明らかにし、大統領に対する事情聴取を15日か16日に行いたいとしている検察との間で、日程や形式について調整を進める見通しです。
韓国のパク大統領の40年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル(崔順実)容疑者や、大統領府の高官だった側近らが逮捕された一連の事件で、検察は、パク大統領に対する事情聴取を15日か16日に行いたいとしています。
これに対し、大統領府は15日午前、大統領の弁護士を選定したことを明らかにしました。このあと、選定された弁護士が検察側との間で、事情聴取の日程のほか、聴取を大統領府で行うのか、それとも「第三の場所」で行うのかなどに関して、調整を進める見通しで、現職大統領に対する初めての捜査が近づいています。
一方、こうした検察の捜査とは別に、与野党は国会としても真相解明を進める必要があるとして、政府から独立した立場で広範囲に捜査を行うことが認められた「特別検察官」を任命することで合意し、17日、国会で関連する法案を成立させる方針です。
韓国国民の間では「検察は時の政権の影響を受けるので、特別検察官のほうが信頼できる」という見方もあるだけに、今後、特別検察官の捜査も始まれば、パク大統領に退陣を求める圧力が一段と強まる可能性があります。
これに対し、大統領府は15日午前、大統領の弁護士を選定したことを明らかにしました。このあと、選定された弁護士が検察側との間で、事情聴取の日程のほか、聴取を大統領府で行うのか、それとも「第三の場所」で行うのかなどに関して、調整を進める見通しで、現職大統領に対する初めての捜査が近づいています。
一方、こうした検察の捜査とは別に、与野党は国会としても真相解明を進める必要があるとして、政府から独立した立場で広範囲に捜査を行うことが認められた「特別検察官」を任命することで合意し、17日、国会で関連する法案を成立させる方針です。
韓国国民の間では「検察は時の政権の影響を受けるので、特別検察官のほうが信頼できる」という見方もあるだけに、今後、特別検察官の捜査も始まれば、パク大統領に退陣を求める圧力が一段と強まる可能性があります。
特別検察官とは
韓国では、検察の捜査に影響を与える可能性がある政府高官などに違法行為の疑いが生じた場合、政府から独立した立場で広範囲に捜査を行うことが認められた特別検察官を任命することができます。
特別検察官の任命には、国会議員の過半数が出席する本会議で過半数の賛成が必要で、国会で特別検察官の候補を2人選び、そのうちの1人を大統領が任命することになっています。
韓国では、2008年2月、大統領就任直前のイ・ミョンバク(李明博)氏が株価操作に関与していた疑惑で特別検察官の事情聴取を受けたものの、不起訴処分となりました。
知人や側近らが逮捕された一連の事件で窮地に立たされているパク大統領は今月4日、国民向けに発表した談話で、「必要ならば、特別検察官の捜査も受け入れる」と述べていました。
特別検察官の任命には、国会議員の過半数が出席する本会議で過半数の賛成が必要で、国会で特別検察官の候補を2人選び、そのうちの1人を大統領が任命することになっています。
韓国では、2008年2月、大統領就任直前のイ・ミョンバク(李明博)氏が株価操作に関与していた疑惑で特別検察官の事情聴取を受けたものの、不起訴処分となりました。
知人や側近らが逮捕された一連の事件で窮地に立たされているパク大統領は今月4日、国民向けに発表した談話で、「必要ならば、特別検察官の捜査も受け入れる」と述べていました。