ニュージーランド地震 孤立状態の観光客を救出

ニュージーランド地震 孤立状態の観光客を救出
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ニュージーランドで日本時間の13日夜に起きた地震の被災地では、崖崩れなどで道路が寸断され、孤立状態となっていた観光客の救出活動が15日から本格的に始まり、日本人2人を含む外国人観光客などが安全な場所に避難しました。
日本時間の13日夜に起きた、ニュージーランドの南島東部を震源とするマグニチュード7.8の地震では、崖崩れが各地で起きるなどして主要な道路が寸断され、複数の小さな町が孤立状態となっています。

このうち、震源地からおよそ60キロの観光地、カイコウラでは数百人の観光客が町から出られない状態が続いてきましたが、15日から軍のヘリコプターによる救出活動が本格的に始まりました。

カイコウラから150キロ南の町、ウッドエンドでは、ヘリコプターから外国人観光客などが次々に降りたち、車でクライストチャーチの空港などに向かいました。この中には、カイコウラに滞在していた日本人の男女2人も含まれていて、2人ともけがなどはないということです。
日本人の男性はNHKの取材に対し、「滞在していた建物が半壊し、電気と水道が止まっていました」と現地の様子を語りました。

首都ウェリントンの日本大使館によりますと、カイコウラには在留届を出している日本人がいるほか、ほかにも、観光客として滞在していた人がいる可能性もあるということで確認を続けています。

オーストラリアのシドニーから家族で旅行に来ていた女性は「カイコウラでは水や食料が不足して大変でしたが、救助を待つしかありませんでした。避難できたのはよかったですが、現地に暮らしている方たちには申し訳ない気がします」と話していました。