ヤング一郎、アメフト仕込みの破壊力で3連勝…父は米国人、母が日本人
2016年11月15日11時10分 スポーツ報知
◆大相撲九州場所3日目(15日・福岡国際センター)
大相撲九州場所3日目は15日、福岡国際センターで前相撲を行い、父が米国人で母が日本人のヤング一郎(18)=武蔵川=がパワーを見せつけて3連勝を飾った。178センチ、115キロと体はそれほど大きくないが、アメリカン・フットボールで鍛えた破壊力を見せつけた。「私は突っ張りです(得意という意味)。部屋では三段目の兄弟子とも稽古しています。目標は師匠(元横綱・武蔵丸)です。早く十両に上がりたいです」と笑顔。
父親は米テキサス州のヒューストン空港のエンジニア。母親は長崎県出身。土俵には母親の旧姓でもある「前田」のしこ名で上がった。アメリカンフットボール時代はラインのガードとタックルを担当。前に出るパワーと相手の圧力を受ける力が必要とされるポジションで、前相撲でも生かすことができた。「日本食も問題ないです。ラーメン、うどん、すしなど。でも納豆が苦手です」と部屋の生活にもすっかりなじんでいる。大きな夢を抱いての角界入り。まずは無難なスタートを切った。