オバマ大統領 トランプ氏は現実路線へ軌道修正と認識

オバマ大統領 トランプ氏は現実路線へ軌道修正と認識
アメリカのオバマ大統領は選挙後初めて記者会見し、トランプ次期大統領について、「実務的だ」と評価したうえで、「国政を担うことと選挙活動は違うことを認識していると思う」と述べ、選挙選で繰り返してきた極端な主張から現実的な路線へと軌道修正していくという認識を示しました。
オバマ大統領は14日、任期中最後となるギリシャなどへの外国訪問を前に、選挙後初めてとなる記者会見を開きました。

この中で、オバマ大統領はトランプ次期大統領について、「観念的ではなく実務的だ」と評価したうえで、「私が助言したのは国政を担うことと、選挙活動は違うということであり、彼はそれを認識していると思う」と述べました。

そのうえで、トランプ氏が選挙戦で極端な主張を繰り返してきたことを踏まえ、「大統領執務室は誰の目をも覚まさせる。現実にそぐわない見解については刷新する必要があることにすぐに気付くだろう」と述べ、現実的な路線へと軌道修正していくという認識を示しました。

一方、オバマ大統領は、トランプ氏が同盟国との関係の見直しなどを主張していることを巡って、「私との会話で、アメリカの核となる戦略的な関係を維持することに重大な関心を示していた」と指摘し、引き続き同盟関係との強固な関係を維持するだろうという見方を示し、懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。