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【サッカー】

ハリル監督 本田外しを決断!? 香川も同時スタメン落ちか

2016年11月14日 紙面から

ハリルホジッチ監督(後方左)が見守る中、ボール回しをする(左から)久保、本田、植田、浅野、長友=さいたま市で(佐藤哲紀撮影)

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 サッカー日本代表は13日、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日、埼玉)に向け、さいたま市内で約1時間半練習した。冒頭15分のみ公開の戦術練習では、FW本田圭佑(30)=ACミラン=とMF香川真司(27)=ドルトムント=が控え組に入ったもよう。自身の進退も懸かる大一番で、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)がダブルエース外しに踏み切ったようだ。本田の代役として右FWの先発にFW浅野拓磨(22)=シュツットガルト=が急浮上した。

 ハリル監督が大勝負に出る。2010年W杯南アフリカ大会以降、日本をけん引してきた本田と香川が最終予選で外れるまさかの事態となりそうだが、負ければ自身の進退問題に発展する可能性大のサウジ戦を前に、「過去に何をしてきたか」ではなく「今何ができるか」を選択してもおかしくない。

 11日のオマーン戦で、指揮官は「試合に入るリズムが足りなかった」と本田について駄目出し。一方、エースの本田は「今の時点で自分が代表において外される理由がない」と反論し、サウジ戦を前に緊張感が走っていた。試合勘の欠如などから鈍重な大黒柱を外し、若手の機動力を重視するという姿勢は必勝を義務付けられる中、冒険とも言い切れない。

 アルジェリア代表監督時代も、若手のフェグリ(ウェストハム)やフランス2部クラブに所属していたマフレズ(レスター)ら若手を大抜てき。14年W杯ブラジル大会で同国初の16強進出を果たした実績がある。

 本田の代役として右FWでの先発起用が有力視されるのが、抜群のスピードを誇る浅野だ。50メートル5秒9の俊足を誇る22歳の点取り屋はリオデジャネイロ五輪でも2ゴールを挙げた。

 浅野は「(DFの)常に裏を狙っている。その意識を忘れることはないくらい。先発の準備はいつでもしています」と言葉に力を込めた。オマーン戦でも指揮官が求めてきたPKを奪取するなどアピール。今夏移籍したシュツットガルトでは攻撃的な右MFに入るなど、サイドでのプレーも「特長を出せる」と意気込んだ。

 14年W杯ブラジル大会予選と18年W杯ロシア大会予選で本田と香川が同時先発落ちした試合はないが、大一番のサウジ戦だからこそ勝負手に出ることは十分にある。2年後のW杯本大会も見据え、ハリル監督は世代交代を敢行するかもしれない。 

  (占部哲也)

 

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