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【プロ野球】

吉川尚が仮契約 「0」からスタート

2016年11月15日 紙面から

 巨人がドラフト1位指名した中京学院大の吉川尚輝内野手(21)が14日、名古屋市内で入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で合意した。背番号0に決まり、文字通り「ゼロからのスタート」を決意した。

 憧れの舞台には、真っさらな気持ちで臨めそうだ。背番号が「0」に決まった吉川は「プロの世界でスタートする上で、いい番号をいただいた。素晴らしい気持ちで向かっていけます」と目を細めた。

 巨人では過去に犠打のギネス記録を持つ川相昌弘3軍監督ら6人がつけた番号。「川相さんはゴールデングラブ賞を6度も獲得しているし、背番号0の選手は2番打者で小技を使うイメージがある。チームに欠かせない人が背負ってきたので、自分もアピールポイントの守備と走塁を生かしていきたい」と意気込んだ。

 この日は山下哲治スカウト部長から高橋由伸監督のメッセージも伝えられた。「まず来年のキャンプにベストコンディションで入り、1年間の活躍を楽しみにしています」との言葉に「プロとしての自覚がやっと出てきた。巨人の一員として一日でも早く戦力になれるよう、1月の入寮までに体力をつくっていきたい」と話した。

 現在は毎日1時間近く大学の練習場周辺を走り、ポール間ダッシュや体幹トレーニングにも取り組んでいる。「目標は、まずは新人王がとれればいいな、と。それから盗塁王、首位打者…。プロでやるからにはそういうタイトルをとれる選手にならないと」と表情を引き締める。山下スカウト部長も「けがなく順調にいけば新人王を獲得するだけのチャンスはもらえると思う。背番号も0からのスタートとして、先輩に追い付け、追い越せ、という期待を込めている」と語る。

 「1位という評価に本当に感謝しているけれど、ここからが勝負。期待に応えられるようアピールする」と吉川。まずは開幕1軍を目指す。 (平野梓)

 

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