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【首都スポ】

明治神宮野球大会 上武大が4季連続4強入り 高校の部は4強出そろう

2016年11月14日 紙面から

関大戦の3回表明大2死三塁、右越えに2ランを放つ佐野=神宮球場で

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◇第47回 明治神宮野球大会<第3日>

 第47回大会は高校の部、大学の部の計4試合を行い、明大(東京六)は4−1で関大(関西学生)に快勝して初戦を突破し、準決勝に進んだ。DeNAがドラフト9位で指名した佐野恵太内野手(4年・広陵)が右翼へ2ランを放った。上武大(関甲新)は2−1で名城大(愛知)を破り、4季連続の4強入り。高校の部は、福岡大大濠が2−0で明徳義塾(高知)に勝利。履正社(大阪)が4−3で福井工大福井に勝ち、4強が出そろった。

 ドラフト指名の御礼弾だ。明大の佐野が3回2死三塁で右翼中段まで飛ばす2ラン。一塁へ向かいながら右手を突き上げた。「フルカウントになって、前の打席の配球からシンカーが来ると思った。失投だと思いますけど一発で仕留められました」。関大の吉川の勝負球シンカーが浮いたのをとらえた。

 秋のリーグ戦はノーアーチだが、長打力が持ち味。今季1号に、ドラフトで指名したDeNAの河原スカウトも「難しい球をファウルして粘って甘い球を仕留めた。スカッとしました。9位になりましたが、打力は大学生トップレベルの評価です」と笑顔。1回の先制点を呼び込む中前に落ちる二塁打と合わせて2安打2打点だ。

 プロでは、この打撃をどう生かすかが鍵となる。広陵高では捕手だったが、明大では1年上に坂本捕手(現阪神)がいたこともあり、一塁手。今年はポスト坂本も期待されたが、捕手に戻ることには首を縦に振らず、最近は二塁や三塁も練習。「外野も練習して(プロでも)出場チャンスの幅を広げたい」と意欲を見せている。

 最近5年で2度の春秋連覇を含め5度の東京六大学リーグ優勝を果たしたが、今春の選手権で初戦敗退するなど、全国大会の優勝は2011年秋の神宮大会から遠ざかっている。「明治のユニホームを着るのもあと3日、日本一になって笑って終わりたい」。DeNAのユニホームを着る前に、もうひと仕事する。 (小原栄二)

◆上武大も4強 飯島千金の今季初安打

 上武大は2年の飯島が6回2死一塁で右越えに勝ち越し打、4季連続の4強入りを決めた。

 前橋育英の甲子園Vメンバーながら、この秋は守備要員。守りでミスをした1年の宮川海に代わって出場し、この秋初めての打席で甘くなった真っすぐを完璧にとらえて殊勲打。「1年がミスしたのでカバーしてやろうと思った。自分の持ち味は思い切りの良さ」と胸を張った。

◆福岡大大濠・三浦 141キロ4安打完封

 福岡大大濠の2年生右腕・三浦は最速141キロの直球で内角を突き、変化球も使って散発4安打の完封勝ち。3失点完投した10月の練習試合に続いて明徳義塾を返り討ちにした。

 準決勝の相手は早実。注目スラッガー清宮との対戦に向け、「特別に意識はしないけど、内角をバンバン投げて、詰まらせらたらいいと思う」と力を込めた。

    ◇

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