蹴球探訪
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【スポーツ】[柔道]ウルフ・アロンが100キロ級連覇2016年11月14日 紙面から
◇全日本体重別選手権柔道の講道館杯全日本体重別選手権最終日は13日、千葉ポートアリーナで男女7階級を行い、男子100キロ級はウルフ・アロン(20)=東海大=が決勝で全国高校総体個人戦連覇王者の飯田健太郎(18)=東京・国士舘高=に優勢勝ちして連覇した。女子57キロ級は石川慈(めぐみ、27)=コマツ=が決勝で2014年世界王者の宇高菜絵(31)=同=に優勢勝ちして連覇。ともにグランドスラム東京(12月2日開幕)代表に決まった。リオデジャネイロ五輪代表は出場していない。 男子100キロ級決勝は、4年後の東京五輪代表選考会で実現しそうな顔合わせだった。国内で最近1年半負け知らずのウルフに対し、全国高校総体と全日本ジュニアをともに連覇し、10月の岩手国体(団体戦)制覇も遂げてきた最強高校生の飯田。3学年上のウルフは経験の差をけんか四つの組手に込め、飯田の左引き手を完全に制御。敵の“宝刀”内股を封じるばかりか、開始約50秒、最近の稽古で磨きをかけた内股を放って技あり。この一撃が勝敗を分けた。 「負けたら、死んでました。下に負けたら立ち直れない。それくらいぎりぎりで戦っている」とウルフ。母校の千葉・東海大浦安高時代は、1学年上のベイカー茉秋(東海大)との“日米ハーフ団”として高校タイトルを総なめにした実績を持つ。東海大進学後はやや伸び悩み、順調にリオ五輪代表を勝ち取ったベイカーに水を空けられていた。 「リオ五輪はいい刺激になった」とウルフ。五輪王者ベイカーの名はあえて口にしなかったが、4年後は自身がその座に就くことしか頭にはない。「それまでに世界選手権が3回あるので、結果をどう残せるか」。14年世界選手権では、日本柔道史上初めて代表派遣を見合わせるほど低迷した階級だが、ウルフと飯田の出現で一転、注目階級となりそう。00年シドニー大会の井上康生(現男子代表監督)以来の五輪金を期待できる空気になりつつある。 (武藤康弘) PR情報
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