トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[ラグビー]五郎丸、トゥーロン移籍後初のフル出場で勝利に貢献

2016年11月15日 紙面から

後半、相手ディフェンスのギャップを突いて突進する五郎丸=トゥーロン(フランス)で(大友信彦撮影)

写真

◇フランスTOP14 トゥーロン31−12パリ

 【トゥーロン(フランス)大友信彦】ラグビーの昨年のワールドカップ(W杯)で日本代表が躍進する原動力となったFB五郎丸歩(30)が13日(日本時間14日未明)、フランスTOP14(1部リーグ)で初先発し、80分間フル出場。パリを相手に31−12の勝利に貢献した。五郎丸の公式戦フル出場はスーパーラグビーのレッズに在籍していた5月14日のハリケーンズ戦以来半年ぶり。トゥーロンは11節を終え、プレーオフ圏内(上位6位まで)の3位をキープしている。

 南仏の港町で、不死身のFBが復活した。前週、途中出場でフランスデビューを果たした五郎丸はこの日、慣れ親しんだ背番号15で初先発。前半14分、ハイパントを捕球した際に空中タックルを浴びて一回転。5月に骨折した右肩から地面に落下し、周囲をヒヤリとさせた。

 だが、エディー・ジョーンズHC時代の4年間、日本代表の48試合中欠場わずか2試合という鉄人ぶりは健在だった。全く表情を変えずに起き上がり、直後のプレーで豪快に相手防御を突破すると、日曜夜9時のキックオフながらほぼ満員のスタンドから大歓声が湧き起こった。得点こそ挙げられなかったが、その後も相手のハイパントを確実に捕球し、26分には右サイドの突破から味方のトライにつなげるなど攻守に頑健なプレーでフル出場を果たした。

 「トゥーロンのファンの前で背番号15番を着けて80分プレーできてうれしいです」

 試合後の記者会見でそう話した五郎丸は、落下の場面について聞かれると、「あれは(相手の)反則ですよ」と苦笑しながら、「相手のコンタクトは激しかったけれど、周りがサポートしてくれて、非常にやりやすかった」とチームメートとスタッフへの感謝の言葉を忘れなかった。

 前日の日本代表のジョージア戦勝利については「アウェーの中での勝利は本当に大きいと思う。僕も負けないようにフランスで頑張りたい」と励みとなったようだった。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ