東ロボくんがロボット姿 アームで字を書く
東ロボくんはこれまでは姿のない「人工知能」でしたが、今回初めてロボット姿で登場し、解答に挑戦しました。
このロボットは、人の腕のような2本のアームを持ち、字を書く動作ができるのです。14日、大手予備校が昨年度出題した東大模試の世界史の問題で、受験生と同じ解答用紙に市販のボールペンを使って答案を作成しました。ロボットには左のアームと胴体部分にカメラがあって、解答用紙の位置を確認します。そして、コンピューターの指示で、人間と同じようなスピードで6ミリのマスに漢字やひらがなを書き込んでいました。
書き順は、ロボットが書きやすい軌道を選ぶため、ほとんど正しくありません。途中、左のアームで解答用紙を押さえ直す動きも見せていました。
ロボットを開発したのは、愛知県の大手自動車部品メーカーです。将棋のプロ棋士とコンピューターソフトの対決で将棋盤の上に駒を置くアームを開発したことでも知られます。今回、開発には半年かけましたが、当初は段落を認識できなかったり、筆圧が徐々に弱くなったりして試行錯誤を重ねたということです。
ロボットを開発したデンソーウェーブの澤田洋祐さんは「日本では人手不足が深刻化している。ロボットがいろいろな場で社会をサポートできる」と話していました。
世界では人工知能の開発が進んでいますが、この会社では人工知能とロボットが組むことで、人間の生活に役立つようになるとし、今後も性能向上に力を入れることにしています。
日本ロボット工業会によりますと、平成26年の時点で日本では産業用ロボットがおよそ29万6000台稼働していてアメリカやドイツをしのいで世界トップの地位にありますが、欧米から激しい追い上げにあっています。政府はロボット技術は介護や農業、それに、日常生活への活用も期待できるとして関連産業を支援する方針です。
投稿者:かぶん | 投稿時間:17:37
| カテゴリ:科学のニュース
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