ドローン飛行管理で衝突防止 大規模実証実験を実施へ

ドローン飛行管理で衝突防止 大規模実証実験を実施へ
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小型の無人機ドローンの活用が広がる中、航空機の管制システムのように飛行の管理を行って衝突事故などを防ぐ、大規模な実証実験が行われることになりました。
ドローンの活用は測量や災害対策のほか、企業による物流サービスなどに広がっていますが、事故を防ぐための対策の強化が課題になっています。

アメリカでは、NASA=アメリカ航空宇宙局などが航空機の管制のようにドローンの飛行を管理するシステムの構築を進めていて、日本でもこうしたシステムを作ろうと、大規模な実証実験が行われることになりました。

実証実験は、福島県の南相馬市と浪江町で来年3月をめどに実施されます。あらかじめ周波数を割り当てた複数のドローンを同時に飛行させ、JAXA=宇宙航空研究開発機構が新たに開発したシステムを使って位置情報をリアルタイムで把握し、ドローンどうしの衝突事故などを防ぎます。

実証実験には、国の2つの研究機関をはじめ、農業用のドローンを手がけるヤマハ発動機、物流に使うドローンの実用化を進めているヤマト運輸、それにドローン事業を手がけるNTTドコモなど企業10社以上も参加します。

今回の実証実験で得た結果は、国が目指しているドローンの飛行管理システムの構築にも使われることになります。